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『命の重さ』を無視し、『数』に全振りする独裁国家の耐久力は、我々の常識を遥かに超えてしぶとい

今回はロシアの軍事専門家の小泉悠さんの動画を紹介します。

要約は以下の通り。

動画は、イギリスの国際戦略研究所(IISS)が発行した軍事力統計資料**『ミリタリー・バランス 2026』**の内容に基づき、ロシア軍の現状と戦争継続能力を分析したものです。

主なポイントは以下の通りです。

1. ロシアの戦争継続能力の見通し

  • 経済の粘り強さ: 国際的な制裁下でも、ロシアの国防経済やマクロ経済は持ちこたえており、兵器生産も継続されています。少なくとも短期間で息切れする様子はなく、戦争がさらに長期化する可能性が示唆されています [01:25]。

2. 兵力の増強と質の変化

  • 規模の拡大: 開戦前は約90万人だった総兵力が、最新の推計では126万4000人にまで増加しています [06:09]。

  • 部隊構成の変化: 戦車大隊や機械化歩兵大隊の数は大幅に増えていますが、その中身は新しく動員・志願した兵士による「急造部隊」が多く、練度や装備の状態には疑問が残ります [08:50]。

  • 精鋭部隊の消耗: 海軍歩兵(海兵隊)などのエリート部隊は激戦地で大きな損害を受け、開戦前の3万5000人から1万人程度にまで激減したまま回復していません [08:11]。

3. 装備品と予備資源の枯渇

  • 戦車の現状: 実戦投入されている戦車数は約3460両と増えていますが、一方で予備役の戦車は約1万両から2100両へと激減しており、古い在庫を使い果たしつつある状況が見て取れます [10:02]。

  • 外国製兵器の導入: ロシア軍の装備リストに、北朝鮮製のミサイル(KN-23)だけでなく、イラン製の弾道ミサイル(Fath-360)が含まれている点が注目されています [11:51], [12:09]。

4. 膨大な人的犠牲

  • リクルートと損失のギャップ: ロシアは毎月3万〜3.5万人もの新規兵員を募集していますが、総兵力の伸びがそれに追いついていないことから、募集した数に近い規模の死傷(戦死や復帰不能な重傷)が出続けていることが示唆されています [12:58]。

動画の最後では、数字の裏にある「人間の命を使い捨てにするような戦争」の残酷さについても言及されています。

視聴はこちらから:

https://youtu.be/VjxTJYIWXFI?si=5DtXOpQfDrOVmdXc

日本国民が知るべきこと:

動画の内容に基づき、特に日本国民が安全保障や国際情勢の観点から注視すべきポイントをまとめました。

1. 極東ロシア軍の戦力変化

  • 太平洋艦隊の消耗: 日本に近いウラジオストクを拠点とする「第155海軍歩兵旅団」が、ウクライナで何度も壊滅に近い損害を受けていることが言及されています。

  • 精鋭部隊の不在: 北方領土周辺を含む極東の防衛を担うべき精鋭部隊が、ウクライナ戦線に投入され、多大な損失を出している現状は、東アジアの軍事バランスに直接影響します。

2. 北朝鮮・イランとの軍事協力の深化

  • 北朝鮮製兵器の運用: ロシア軍が北朝鮮製の弾道ミサイル「KN-23」を正式な装備として組み込んでいる点です。

  • 日本への脅威: 北朝鮮の兵器が実戦投入され、そのデータが北朝鮮側にフィードバックされることは、日本の安全保障環境をさらに悪化させる要因となります。

3. ロシアの「戦争継続能力」の底力

  • 経済と生産の粘り: 制裁下でもロシアの国防経済が破綻せず、兵器生産が続いているという『ミリタリー・バランス』の評価は、戦争が数年単位で続く「長期戦」を前提にする必要があることを示しています。

  • 予備資源の限界: 一方で、戦車の備蓄が大幅に減っている(1万両から2100両へ)など、ロシアも無限に資源があるわけではないという「底」が見え始めている点も重要です。

4. プーチン政権による「命の使い捨て」

  • 凄まじい損害数: 毎月3万人以上を徴集しながら総兵力の伸びが鈍いという事実は、それだけ多くの兵士が戦死・負傷していることを意味します。

  • 強権体制の持続: これほどの犠牲を出してもなお戦争を止めない、あるいは止められないプーチン政権の異常な持続性と、それが隣国である日本に与える予測不能なリスクを警戒する必要があります。

これらの点は、単に遠くの国の出来事ではなく、日本の北方防衛や北朝鮮問題、そしてエネルギー価格などを含む経済的安定に直結する課題です。

動画の詳細な解説はこちら:

https://youtu.be/VjxTJYIWXFI?si=5DtXOpQfDrOVmdXc

『命の重さ』を無視し、『数』に全振りする独裁国家の耐久力は、我々の常識を遥かに超えてしぶとい。このような国が隣にあることは脅威そのものです。

↓のようなロシア分割案が実施されることを願います。

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