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【ニッポンジャーナル解説】日経平均7万円台と円安のジレンマ、そして高市政権「戦略17分野」への疑問

今回は私が時々出演させていただいているインターネット番組、ニッポンジャーナルから。

2026/06/23 にライブ配信 #居島一平 #井上和彦 #安達誠司
☑️ ニッポンジャーナルは、最新ニュースを“是々非々”で徹底解説!
日々変わる政治・経済・軍事などの最新情勢を専門家が分かりやすく深堀りします。
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【番組コンセプト】
事実に基づいた“解像度の高いニュース解説”を目指す番組です。
一方的な主張ではなく、冷静な「是々非々」の視点を重視しています。
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12:37 日経平均株価が終値で初の 7 万 2000 円超え
24:09 円が 39 年ぶり安値目前で乱高下 日米財務相が協議
31:25 戦略17分野 370兆円超の官民投資 AIに10.5兆円
50:26 日教組 「自衛隊の国際貢献は再軍備に繋がる」
1:03:38 陸自出身の秋田知事「職業差別あってはならない」
1:16:53 中国版「就職氷河期世代」の膨張 若年層に
2:23:36 巨大テーマパークが次々廃墟化 バブル崩壊
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【出演者】
●安達誠司(エコノミスト)
●井上和彦(軍事ジャーナリスト)
MC:居島一平(米粒写経)

為替に関するニュース「円が 39 年ぶり安値目前で乱高下 日米財務相が協議」解説部分のわかりやすい説明を先に紹介。

安達氏が言っている「円安と為替介入の裏事情」を、専門用語を使わずに分かりやすく3つのポイントに分解して説明しますね。

1. なぜ円安なのに株価が過去最高に上がっているの?

普通、円の価値が下がる「円安」は生活費が上がって大変なイメージがありますが、大企業(日本の製造業)にとってはボーナスタイムになっています。

  • 今の日本の大企業は、工場や拠点を海外にたくさん持っています。

  • そのため、海外でドルを使って大儲けしています。

  • 決算(会社の成績発表)の時に、その「ドル」を「安い円」に換算すると、見た目の利益が何倍にも膨れ上がります。

結果: 企業の利益がものすごく増えたように見えるため、株がどんどん買われて「株高」になっています。

2. なぜ政府は円安を止める「為替介入」をガッツリやらないの?

「そんなに円安が止まらないなら、政府がドカンと円を買い支えればいいじゃないか」と思うところですが、そう簡単にはいかない裏の事情(アメリカへの気遣い)があります。

  • 円を買うための「元手(ドル)」が足りない

    政府が「円買い」の介入をするためには、手持ちのドルを売る必要があります。しかし、そのドルの多くは「米国債(アメリカ政府の借金証書)」という形で保管されています。

  • 米国債を売ると、アメリカが困る

    日本が介入の元手を作るために米国債を市場に大量に売ってしまうと、米国債の価値が下がり、連動してアメリカの金利が跳ね上がってしまいます。

3. アメリカ(トランプ政権)の言い分

金利が上がると、アメリカの一般市民がローンを組みにくくなったり、企業の景気が悪くなったりします。

これに対して、アメリカ(トランプ政権やベッセント財務長官)側はこう考えています。

「日本さん、自分たちの円安を止めたいからって、ウチの国債を勝手に大量に売りさばいて、アメリカの景気を悪くするのは勘弁してくれよ(ほどほどにしてね)」

そのため、日本政府もアメリカの顔色を伺わなければならず、「円安を止めたいけれど、アメリカに怒られるから思い切った介入ができない」というジレンマに陥っている、というのが安達氏の解説の核心です。

というわけで、ニュース解説内容は以下の通り。

動画は、2026年6月23日に配信されたインターネットニュース番組「ニッポンジャーナル」のライブ配信アーカイブです。

司会進行を落語家の折島一平氏が務め、コメンテーターとして軍事ジャーナリストの井上和彦氏と、エコノミスト(日銀審議委員)の安達誠司氏が出演し、国内外の最新の経済・安全保障ニュースについて解説・討論を行っています。

番組前半(無料枠)で取り上げられた主なニュースと、出演者の主なコメントは以下の通りです。

1. 日経平均株価が初の7万2000円超え [12:38]

  • 概要: 日経平均株価の終値が前日から1,100円以上値上がりし、初めて7万2,000円を突破したニュース。

  • 安達氏の解説:

    • 現在の上昇は「AI・半導体関連株(東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシア、イビデンなど約10社)」が牽引しており、それらを除いた残りの多くの銘柄(消費関連など)は横ばいか下落している [14:35]。

    • 「高値警戒感による利益確定売り」と言われている内はバブルは崩壊しにくいが、10年後に36万円といった過度な楽観論が出始めると要警戒である [17:02], [19:20]。

2. 円相場が1ドル=161円台後半、39年ぶりの安値水準 [23:59]

  • 概要: ニューヨーク外国為替市場で一時1ドル=161円93銭まで下落し、日米財務相によるオンライン協議が行われたニュース。

  • 安達氏の解説:

    • 円安を止める有効な手段が少なくなっている。円安は(海外に拠点を持つ)日本の製造業の決算上の利益を膨らませるため、株高の大きな要因(ドライバー)になっている [25:38], [26:13]。

    • 為替介入(円買い・ドル売り)を行うには原資として米国債を売却する必要があるが、アメリカ(トランプ政権・ベッセント財務長官)側は米金利上昇や景気悪化を懸念して嫌がるため、日本側もガンガン介入できるわけではない [28:18], [29:17]。

3. 高市政権の成長戦略、17分野に370兆円超の官民投資 [31:14]

  • 概要: 高市政権が掲げる「責任ある積極財政」の目玉として、AIや半導体、自動運転など17分野に2040年度までに官民で370兆円超を投資する試算が判明したニュース。

  • 出演者のコメント:

    • 安達氏: 財政規模としては巨額だが、世界的なAI競争に勝つための投資としてはまだ少ない印象。分野を広げすぎず、インフラやエネルギーなど勝てる分野に絞るか、研究開発へ幅広く投資する方が効果的ではないか。また、物づくりの現場での深刻な人手不足を解消するため、高専の充実など教育・労働市場の一体改革(物づくり・人づくり)が必要 [33:51], [37:42], [43:02]。

    • 井上氏: 安全保障の観点からも、防衛産業や造船などの「物づくり日本」の蘇りは重要。現在、海外から護衛艦などの戦闘鑑定の生産・購入打診(オーストラリアやEU、ナトー関連など)が来ているが、人手不足で対応しきれないほどの需要がある [38:47], [40:54]。

4. 日教組の「自衛隊国際貢献は再軍備」とする偏向教育問題 [50:19]

  • 概要: 立憲民主党の古賀千景参院議員による自衛隊に関する不適切発言を契機に、支持団体である日教組(日本教職員組合)が長年行ってきたとされる自衛隊・警察を敵視する教育研究の実態がクローズアップされたニュース。

  • 井上氏のコメント:

    • 安全保障の現実(能力構築支援などの実績)を無視した「平和教育」という名の極端な偏向教育であり、「教育安全保障」の観点から本格的に着手・是正すべきである [51:00], [53:13]。

    • 実際の自衛隊(生徒を育てる少年工科学校など)の規律正しさや志の高さ、災害派遣時における国民との絆の深さを取材経験をもとに紹介し、議員らの認識不足を強く批判 [58:20], [01:12:00]。

5. 秋田県知事が自衛官への職業差別に苦言 [01:03:33]

  • 概要: 立憲民主党の秋田県議(石田寛氏)が「迷彩服を着た方が街を歩けば観光に影響する」と言及し後に撤回した問題で、元陸上自衛官である鈴木健太秋田県知事が「職業差別はあってはならない」と批判したニュース。

  • 出演者のコメント:

    • 井上氏: 東日本大震災の被災地では、迷彩服の自衛官の姿を見て安心する人が多く、現場で午前3時から炊き出しを行うなど懸命な支援活動が行われていた。観光客が不安に思うという主張は、時代遅れの妄想である [01:06:21], [01:08:40]。

    • 安達氏: 海外(パリなど)では迷彩服で銃を構えた警察・軍人が街中にいるが、観光客にとってはむしろ治安の安心材料になっている [01:14:15]。

6. 中国の若年層失業率の高止まりと不動産バブル崩壊 [01:16:52]

  • 概要: 中国経済のデフレが長引く中、16〜24歳の若年層や25〜29歳の失業率が突出して高く「中国版・就職氷河期世代」が問題化しているニュース、および巨大不動産企業「恒大集団(広大グループ)」が手がけた巨大テーマパークや人工島が未完成のまま次々と廃墟化しているニュース。

  • 出演者のコメント:

    • 安達氏: 日本の過去のバブル崩壊・デフレをなぞるような状況。最近は理系の大学院(ITやコンピュータ工学)を出た優秀な若者すら就職できない構造的デフレになっており、無気力な若者(寝そべり族)の増加は国内の活力を奪っている [01:19:05], [01:20:24], [01:23:00]。

    • 井上氏: 「一人っ子政策」の後遺症で、1人の子供(孫)に4人のおじいちゃん・おばあちゃんが過剰に投資し、働かなくても暮らせるような社会歪みも一因。また、インフラや周辺施設が整わないままマンションだけを売りつける中国の不動産ビジネスの極端な実態を指摘 [01:26:52], [01:28:40]。

※番組の終盤 [01:31:09] からは、スポンサー(神和グループ、タイのコンドミニアム物件など)からのお知らせや、井上和彦氏の特別講演会(7月11日・産経新聞大阪本社)の告知が行われ、その後、ニコニコ動画などの有料会員限定枠(後半戦)への移行アナウンスをもって無料枠の配信が終了しています。

17分野への投資について。

政治家や官僚、そして補助金目当ての民間人が集まって作る「政府主導の成長戦略」が、過去にいかに結果を出せなかったかは、これまでの歴史が証明しています。

番組内で安達誠司氏が指摘されている通り、将来どの技術が本当に伸びるかを事前に見極めて国が分野を限定することなど不可能です。そもそも、政府が税金を集めて特定の分野や研究を「指定」して分配すること自体が、民間の自由なイノベーションを阻害し、利権を生む構造を作り出してしまいます。

真に日本経済を強くするために必要なのは、国による新たな投資計画ではなく、徹底した「減税」と「規制緩和」です。

どれほど華やかな巨額投資計画をぶち上げたところで、それを支える「物づくりの現場(造船や防衛産業など)」では深刻な人手不足が起きています。安達氏の言う教育制度の見直しや、井上和彦氏が指摘する現場の需要への対応など、足元の規制や構造を改革し、民間が足枷なしに活動できる環境を整えることこそが急務です。

国が机上の空論で税金を投入する古い政治手法からは、そろそろ脱却すべきです。過大なお上の関与を減らし、納税者の主権を守り、民間活力を最大限に活かす経済政策へシフトするよう、これからも一国民、そして政治活動を行う立場から徹底的に注視し、是々非々で提言・発信を続けてまいります。

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