今回は、私も時々出演させてもらっているインターネット番組、ニッポンジャーナルから。
動画(【ニッポンジャーナル】内藤陽介×ほんこん 最新ニュースを解説!:http://www.youtube.com/watch?v=vi40buMg-E0 )で取り上げられたニュースについて、整理してまとめました。【ニュース1】GMOへのサイバー攻撃・約79億円の身代金要求
ニュース概要:GMOインターネットグループがFX向けシステムに不正アクセスを受け、攻撃者から暗号資産(仮想通貨)で約5000万ドル(約79億円)を支払うよう要求された。社内技術者から事前にセキュリティ脆弱性の課題が指摘されていたが対応が後回しになっていたとされ、攻撃予告も出された。 ポイント・議論:
【内藤陽介】 事前に技術者から危険性や改善課題が指摘されていたにもかかわらず後回しにされた点が問題。 【内藤陽介】 経営陣がコスト削減を優先して技術者・SEの声を軽視しがちな体質がある。 【内藤陽介】 日本は過去30年人件費を削り続けてきたツケが回っている。高度なセキュリティ人材やホワイトハッカーには相応の正当な対価・報酬を払うべき。 【ほんこん】 以前の大規模情報流出時、高市氏が迅速に注意喚起を行った投稿(インプレッション1億件超)は現場の技術者を守るファインプレーだった。 【ほんこん】 オールドメディアがサイバーセキュリティの深刻さを理解できておらず、危機感が決定的に不足している。【ニュース2】「次の首相にふさわしい人」世論調査(毎日新聞)
ニュース概要:毎日新聞の世論調査にて「次の首相にふさわしい人」を聞いたところ、高市総理が27%でトップ。小泉防衛相が12%、林前総務相が10%と続いた。一方、最多は「分からない」の38%(無党派層では53%)。高市総理の続投期間は「できるだけ長く」が32%で最多だった。 ポイント・議論:
【ほんこん】 現職がしっかり外交等をこなしているにもかかわらず、オールドメディアは実績を正当に報じず評価しない。 【ほんこん】 防衛相としての小泉氏の手腕や、閣僚辞任などがあっても内閣支持が大きく揺るがない実態を指摘。 【内藤陽介】 反政権的な論調を持つメディアの読者層を対象とした調査であっても、一定の自民支持層や「できるだけ長く続けてほしい」という声が多数を占めている。 【内藤陽介】 リベラル層や一部メディアが「高市氏に対抗できるポスト高市」として林芳正氏を担ぎ上げようとする意図が数字に表れている。【ニュース3】中道改革連合の政党交付金・財産返納問題
ニュース概要:事実上解体した「中道改革連合」が政党交付金(年間約17億円規模)を受領し続けていることに対し批判が殺到。小川淳也氏は「やむを得ない」、階猛氏は「後ろめたさを感じるものではない」とし、旧立民系支部長約140人への支援に充てる方針を示した。これに対し自民・浅尾慶一郎氏は国庫返納(高市方式)を提言している。 ポイント・議論:
【ほんこん】 「選挙の借金を返すため」という言い分は身勝手極まりなく、自己資金で負担すべき筋合いのもの。 【ほんこん】 国民の血税である政党交付金を組織の維持や特定身内の救済のために温存する姿勢は「計画倒産」のようだと痛烈に批判。 【内藤陽介】 「やむを得ない」という言葉を皮肉り、一度野党で楽をして税金をもらう味を占めたら自分から手放すことができない体質になっている。 【内藤陽介】 返還が制度的に困難と言うのであれば、被災地への支援や寄付に充てるなどの選択肢を取るべき。【ニュース4】石破前首相・岩屋前外相の対中・対高市発言
ニュース概要:石破茂前総理が中国系メディア(CGTN)の番組等で「日本は歴史に対して不誠実であり、強固な日中関係を築けない」「日本が仕掛けた戦争で数千万人が命を落とした」などと政権批判を展開。岩屋毅前外相も東京新聞の取材に対し、高市総理の「台湾有事」発言を国会で事実上訂正・修正すべきと促した。 ポイント・議論:
【ほんこん】 国政選挙で敗北を重ねた前政権の当事者が、退陣後に中国側の意に沿うような言動を繰り返すのは見苦しい。 【ほんこん】 岩屋氏の姿勢について、中国側の外交戦略や手土産攻勢に取り込まれていると批判。 【内藤陽介】 日本の元首相という肩書きを持つ人物が中国国営メディアに出て相手国の意に沿う発言をすることは、明白な「影響力工作(インフルエンス・オペレーション)」への加担である。 【内藤陽介】 自民党としてのガバナンスや情報管理の甘さを疑問視し、党として調査や責任追及を行うべきレベルの事案だと指摘。【ニュース5】中国政府による福田康夫元首相への哀悼と牽制
ニュース概要:中国外務省の郭坤報道官は、福田康夫元総理の死去を受け「深い哀悼」を表明するとともに、日中共同声明など「4つの政治文書」を胸に刻むべきとし、高市総理を念頭に「日本の政権担当者は深く反省すべき」と発言した。 ポイント・議論:
【内藤陽介】 単なる「親中派」と切り捨てるだけでなく、福田氏は官房長官時代に非核三原則の見直しを示唆したり、学校行事での靖国神社・護国神社参拝を事実上解禁する通達を出したりするなど、現実的な「根回し・実利」の側面も持っていた。 【内藤陽介】 「相手の嫌がることはしない」という外交姿勢は、自ら交渉カードを捨てることになり根本的に誤りである。 【ほんこん】 相手国政府から都合よく賞賛される姿勢には疑問が残り、総理や指導者は靖国参拝などを毅然と行うべきだと主張。【ニュース6】改正皇室典範に対する違憲提訴(小林よしのり氏)
ニュース概要:旧宮家の男系男子の養子縁組を可能とする「改正皇室典範」が成立・施行されたことに対し、漫画家の小林よしのり氏が「門地による差別を禁じた憲法14条に違反する」として、国の義務違反や改正典範の無効・損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。 ポイント・議論:
【内藤陽介】 訴訟自体は法的に無理筋であり、棄却される公算が極めて高い。 【内藤陽介】 旧宮家は本来、万が一の皇統断絶を防ぐための「備え(スペア)」としての正当な歴史的位置づけを持っており、男系男子を養子に迎えることに歴史的正当性がないとする主張は成り立たない。 【内藤陽介】 門地による差別を持ち出すのであれば、皇室制度そのものを否定する暴論に繋がりかねない。 【ほんこん】 皇位継承順位(秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下)は順序を踏まえて定まっているものであり、個人の人気論などで伝統を崩そうとする動きに疑問を呈した。【ニュース7】米・孔子学院の偽装組織を解体
ニュース概要:米国防総省のヘグセス長官は、中国政府の教育機関「孔子学院」が看板や名称を変えて米大学等で活動を継続していた約80の組織を特定し、国家安全保障を脅かす機関として排除・解体したと発表。目的を知的財産の窃取や学生の世論誘導であるとした。 ポイント・議論:
【内藤陽介】 名称を「中国語教育センター」等に変えて潜入する手口に対して、日本も単に名前で判断せず、どのような世論工作・プロパガンダが行われているか実態把握を行うべき。 【ほんこん】 教育・学術交流の名目を隠れ蓑にして機密情報や知的財産が持ち出されるリスクを警戒し、日本も甘い対応を改め厳格な法規制を敷くべき。
今回の配信で特に強く考えさせられたのは、石破茂前首相の対中言動や歴史認識をめぐる問題です。
国政選挙で審判を受け退陣した前政権のトップが、退任直後に中国国営メディア(CGTN)の場に赴き、「日本は歴史に対して不誠実」などと自国の現職政権を貶めるような発言を重ねる姿には、強い危機感を抱かざるを得ません。内藤陽介先生も指摘されていた通り、元首相という立場にある人物が相手国のプロパガンダ機関の土俵に乗り、その意に沿う主張を発信することは、明白な「影響力工作(インフルエンス・オペレーション)」への加担と言われても仕方のないことです。
振り返れば、私は参議院議員在任中の令和7年6月、「石破茂内閣総理大臣の過去の北朝鮮訪問及び接待疑惑に関する質問主意書」(質問第一九四号)を提出いたしました。かつての訪朝時における女性接待・ハニートラップ疑惑報道に対し、石破氏が一貫して否定しながらも法的措置による名誉回復を図ってこなかった点を取り上げ、「外国勢力による脅迫や安全保障上の重大なリスクになり得るのではないか」と質した経緯があります。
これに対し、石破内閣からの答弁書は「総理就任以前の政治家個人・私人としての活動であり答える立場にない」と正面からの説明を避けるゼロ回答に終始しました。しかし、過去の疑惑に対して毅然と潔白を証明できず、退陣した途端に中国側のプロパガンダに同調するような言動を取る姿を見ていると、最高権力者としての危機管理や対外的な姿勢に根本的な脆弱性を抱えていたのではないかという懸念が、改めて現実味を帯びて感じられます。
外交や安全保障の要衝にいた政治家が、自国の国益を損なうような発信や行動を許されてよいはずがありません。自民党内のガバナンスも含め、外国勢力による工作への警戒と情報戦対策については、今後も厳しく追及していく必要があります。

