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救国シンクタンク 昭和の大戦を振り返る 1944年10月 レイテ沖海戦 「目的と手段を結び付ける戦略思考と、変化を導ける人材育成がなければ、組織は規模や武器に関わらず敗れる」

今回はレイテ沖海戦です。

レイテ沖海戦(1944年10月23日~26日)は、第二次世界大戦中の太平洋戦争で行われた、
史上最大規模の海戦の一つです。以下、概要を整理します。


1. 背景


2. 戦闘の構成

レイテ沖海戦は複数の海戦が連続して行われた総称で、主に4つの戦場に分かれます。

  1. シブヤン海海戦(10月24日)
    • 栗田健男中将率いる主力艦隊が米機動部隊の空襲を受け、戦艦「武蔵」沈没。
  2. スリガオ海峡海戦(10月25日未明)
    • 西村祥治中将の艦隊が米第7艦隊の待ち伏せを受け、全滅。
    • 世界最後の戦艦同士の砲撃戦。
  3. サマール沖海戦(10月25日)
    • 栗田艦隊が米護衛空母群を急襲。小型艦の米艦隊が必死の反撃で撃退(「ティーキャップの奇跡」)。
  4. シブヤン沖・カミカゼ初出撃
    • 日本は特攻作戦を本格化。神風特攻隊が初めて実戦投入される。

3. 結果


4. 意義


チャンネルくららの動画を紹介します。

要約は以下の通り。

この動画の要約をかみ砕くと、レイテ沖海戦を題材に作戦目的の不徹底と統合作戦の欠如を批判的に分析しています。
主なポイントは以下の通りです。


1. 戦略的背景

2. 作戦構想と実行のズレ

3. 戦術・統合作戦上の問題

4. 作戦経過の概要

5. 政治的・戦略的含意

6. 総括的教訓


この要約をさらに簡略化すると、

レイテ沖海戦は、日本海軍が本来の「補給線遮断」という目的を忘れ、艦隊美学や場当たり的判断に走った結果、陸軍支援にも国家戦略にも寄与しないまま終わった戦いだった。
最大の教訓は「統合作戦の欠如と目的の逸脱」である。


後編の動画もあります。

要約は以下の通り。

この後編動画の要約をかみ砕くと、前編で扱ったレイテ沖海戦の話をさらに広げ、
日本軍組織文化の欠陥・教育の問題・戦略目的の逸脱を深掘りしています。
ポイントは以下の通りです。


1. 神風特攻と海軍美化の偏り

2. 民間企業(金棒)の衰退と日本軍の共通構造

3. 知性の3段階と組織の硬直(ロバート・キーガン理論)

4. 教育の欠陥とリーダー育成不足

5. 国家戦略と戦術の断絶

6. レイテ沖海戦の本質的評価

7. 総括的教訓


一言でまとめると、

レイテ沖海戦は、国家戦略と現場戦術の断絶、目的逸脱、組織文化の硬直が複合して敗北した事例であり、日本型組織運営の欠陥を象徴する戦いだった。


前後編からの教訓(の一部)は以下の通り。

教訓(一言)

目的と手段を結び付ける戦略思考と、変化を導ける人材育成がなければ、組織は規模や武器に関わらず敗れる。

補足ポイント

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