今回は、参政党について。
倉山塾メルマガから。特に興味深いものを紹介します。
神谷宗幣とアドルフ・ヒトラー (倉山塾メルマガより) https://t.co/FCm2a2IRCN #倉山満の砦
— 倉山満の砦 (@kurayama_toride) July 28, 2025
要約は以下の通り。
要旨
- タイトルは釣り。神谷宗幣とヒトラーは「似ていない」。参政党はナチスではないが、拡張の“マーケ手法”に通じる要素はあるという指摘。
- (筆者主張)参政党の支持は伸びており、過小評価は危険。
- ヒトラー台頭の復習:徹底宣伝+SA(突撃隊=ナチ党の街頭準軍事組織。集会警備・示威・対立党派との乱闘を担い、1933年前後に数百万人規模へ。1934年「長いナイフの夜」で幹部粛清、以後はSSが実権)、ワイマール末期の政争(パーペン/シュライヒャー)を突いて首相就任→共産党非合法化→全権委任法→大統領兼務。シャハトの経済政策が当たり、党>政府の体制(ファシズム)を完成。
- その後、SAを切って国防軍を優先し軍備再建、欧州制圧へ。ただしナチスと軍は終始不仲。
- 当てはめ:今の参政党は人材難・統制不足・政策立案力が弱い。政権担当を語るなら、“SA的”要素(過激な周辺・ノイズ)を整理し、実務ブレーン(国防軍相当)を揃える必要。官僚依存の疑似シンクタンクでは不十分。
- 筆者は参政党中枢とは決別(ネットワークビジネスへの姿勢が理由)で、関与予定なし。
- 日本はいまワイマールほど疲弊していない。近代政党かつ国民政党の受け皿が出れば、参政党を支持する必然性は薄い。国民民主は支持率で抜かれつつある(筆者見立て)ので危機感を。
ポイント整理
- 同一視の否定:参政党=ナチスではない。
- 歴史の要点:宣伝+SA(突撃隊)+制度操作+経済成果で独裁確立→のちSA粛清で軍を選ぶ。
- 現状評価:参政党は“素人集団+統制不全”。
- 処方箋:周辺の過激要素の整理+政策ブレーン強化が不可欠。
- 環境差:社会の倦怠度は低く、代替受け皿が出れば潮目は変わる。
ひとことで
「参政党はナチスではない。ただし政権を語るなら“身内ノイズ(SA的要素)を切り、頭脳を集めよ”——今の体制・人材では力不足、という警鐘。」
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参考までに、倉山満さんのメルマガ関連動画のうち、参政党をとりあげたものを共有します。