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左右の政党とメディアが異例の足並み 検察の「抗告禁止」を阻む法務省の厚い壁と組織の正体

自民党の部会で議論中の最新法改正案について。

私の見立て↓。

解説動画を紹介します。2025年12月7日の動画です。

要約は以下の通り。

この動画は、冤罪被害者の救済を目的とした**「再審法(裁判のやり直しに関する法律)」の改正**について、その現状と重要な2つのポイントを解説しています。

主な内容は以下の通りです。

1. 再審法改正をめぐる現在の動き

  • 超党派の議員連盟: 全国会議員の半数を超える380名以上が参加しており、野党6党による共同提案として改正案が提出されています。しかし、自民党内での調整がつかず、現在は継続審議の状態が続いています [00:37]。

  • 法制審議会(法務省)の議論: 議員連盟の動きとは別に、法務省側でも改正に向けた議論が始まっています。ただし、議員連盟が「冤罪救済」を軸にしているのに対し、法制審議会は「制度全体の整合性」を重視しており、消極的な意見も多いなど、両者の方向性には違いがあります [05:33]。

2. 改正における「2つの最重要ポイント」

動画では、再審法改正において特に緊急性が高く重要なポイントとして以下の2つを挙げています。

  • 証拠開示の制度化 [11:30]

    • 過去の冤罪事件(袴田事件や福井女子中学生殺害事件など)では、検察側が持っていた証拠が後から出てきたことで無罪に繋がったケースが多くあります。

    • 現在は裁判官の裁量に任されている「証拠開示」をルール化し、隠されている証拠を確実に表に出せるようにすることが「再審の命綱」であると強調されています。

  • 検察官による不服申し立て(抗告)の禁止 [12:02]

    • 一度、裁判所が「裁判のやり直し(再審開始)」を決定しても、検察官が不服を申し立てることで、審理が何年も、時には何十年も長引いてしまう現状があります。

    • 冤罪被害者の迅速な救済を妨げるこの「検察官抗告」を制限または禁止すべきだという点が、大きな争点となっています。

まとめ

現在の再審法は規定が非常に少なく「開かずの扉」と呼ばれています。動画では、三審制で慎重に判断したはずの判決にエラー(冤罪)があった場合に、それを正すための手続きをいかに実効性のあるものにするかが、今回の改正の核心であると伝えています。

法務省(検察庁)の抵抗が激しくて、政治家側の意向にそった閣法案が作られないのであれば、議員立法にすればいいと思います。

はい、法務省の抵抗(抗告禁止を認めない姿勢)が強い以上、閣法にこだわらず議員立法へ方針転換するのは現実的な選択肢です。

超党派議員連盟がこれまで積み上げてきた改正案を基にすれば、官僚の壁を越え、冤罪防止の核心を守れます。自民党内でも稲田氏らの声のように「国民のための法務省」論が広がっている今、成立の道筋は十分あります。

ただ、閣法より審議優先度が下がるリスクはあります。早期成立を優先するなら、両アプローチを並行で進めるのも有効かと。

SNS上の意見をいくつか紹介。

稲田朋美議員の意見に賛成です。検察の抗告を禁止して、無実の人が一刻も早く救われるよう法律を変えるべきです。袴田事件や福井事件などの冤罪事件では、再審(裁判のやり直し)を始める決定が出ても、検察が「抗告」という不服の申し立てを繰り返し、手続きが何年も長引きました。無実の人が刑務所で苦しむ時間が延び、人生が壊れました。政府の改正案は、再審で証拠を見せるルールは新しく作るものの、検察の抗告は残す内容でした。4月6日稲田議員は、「ほとんどの議員が抗告禁止と言っているのに、それを全く無視している。1ミリも私たちの言い分を聞かないじゃないですか!」と声を荒げて抗議しました。稲田議員の行動は、冤罪被害者の救済を最優先にし、国会が法律を作る責任を果たそうとしたものです。検察の権力を温存せず、国民の自由を守るために、抗告禁止を強く支持します。

【再審制度見直しで紛糾】「政府案が無傷はありえない」

冤罪事件などの判決が確定した裁判をやり直す『再審制度』の見直しについて、法務省が考える改正案に議員から異論が相次ぐ

▼“抗告禁止”めぐり抗議の声
稲田朋美元防衛大臣(6日)
「ほとんどの議員が『抗告禁止』と言っているにもかかわらず、それを全く無視をしている。どうしてやってくれないの。本気じゃないんですか。ここで抗告の議論、続けてほしい」

『抗告』とは、裁判所が出した決定に不服を申し立てる手続き

・現在の再審制度の仕組み
地裁が再審開始を決定

検察が抗告した場合、高裁で改めて審理

高裁が再審を支持しても検察は再び抗告可能

最高裁で手続き

最高裁が再審を支持し、やり直しの裁判が始まる

▼1966年の静岡県一家殺害事件で逮捕された袴田巌さんの場合
2014年3月
静岡地裁が再審開始を決定

検察が『即時抗告』を申し立てる

2023年10月
再審公判が開始

2024年10月
無罪確定

▼政府案は『抗告』を引き続き認める考え
法務大臣の諮問機関の議論で「三審制のもとで確定した有罪判決が下級審の決定で見直されると、法的安定性が著しく害される」との意見も

柴山昌彦元文科大臣
(http://Q.政府案には反対)
「政府案には反対というか、今のまま政府案が無傷で与党での審議を終えるということは、私はありえない、あってはならないと思っている」

(Q.再審長期化のリスクを懸念)
「いたずらに審理が長引き、そして当事者も証人も記憶も劣化し、場合によっては命がなくなることもある。物的証拠は劣化をすることもある。正義というものが否定される状況になる。これがきわめて不合理だと我々はずっと訴えています」

『抗告禁止』は2年以上前から超党派で議論
→会合には袴田巌さんの姉・秀子さんも出席

▼議論は2時間を超え8日以降に持ち越しに
関係者によると法務省は抗告に一定の制限を設ける検討に入ったという

政府が再審法改正の政府案提出先送りを与野党に伝えた。

自民党内で紛糾する様子が報じられている。その自民党も含めた超党派の議員連盟で、証拠開示も検察官抗告禁止も抜本改正案を準備してきた。政府案は、議連案をつぶすために法制審を急がせつくったもの。
えん罪被害の救済を阻んできた法務・検察行政が、法改正を妨害している。これでは被害を繰り返しかねない。

政府案に依拠するのでなく、議員立法で今国会での法改正実現を!

再審法で自民が割れる今、連立与党として維新の真価も問われています。「既得権打破」が本気なら、当然法務検察にもひるむことなく、検察抗告を禁止する議連案を支持すべき。

これほどまで深刻に無辜の国民を痛めつけてきた既得権を守る理由がありません。

ここで万が一にも検察の抗告権を温存する法制審案にのっかったら、与党のアクセル役どころか法務官僚のアシスト役に終わる。

役所の理屈にまるめこまれず、一般良識を大切に、与党という権力を国民の命と自由を守るためにまっすぐ使ってほしい。

連立の意義を問う案件だと思います。

検察側の抗告禁止へは与野党、そして左右のメディアも前向きの中、法務省(検察庁)が抵抗しているような構図に思えます。

法務省(検察庁)がなぜこれほどまでに抵抗するのか?背景が気になるところです。

検察庁の近現代史 読めばわかるかも(わからないかも)。

最後に。

「三審制のもとでの法的安定性」という法務省の理屈は、一見正論のように聞こえます。しかし、その「安定」のために、無実の罪で人生を奪われた人々が、さらに何十年もの月日を待たされることが許されていいはずがありません。

今回の議論で何より注目すべきは、自民党内の保守派から野党まで、さらには産経新聞から東京新聞といった普段は主張を異にするメディアまでが、「検察官の抗告禁止」という一点で足並みを揃えている点です。これほどまでに強力な「国民の良識」が形成されている今、その声を無視し続ける法務・検察の姿勢は、まさに稲田朋美氏の言う「不誠実」そのものと言えるでしょう。

もし官僚組織が「組織のプライド」を優先して閣法案を骨抜きにするのであれば、迷わず議員立法へと舵を切り、国会がその責任を果たすべき時です。「開かずの扉」と言われてきた再審制度。その扉をこじ開けるのは、官僚の理屈ではなく、国民に選ばれた政治家の決断であると信じたいところです。

なぜ法務省・検察はここまで頑なに抵抗するのか。最後に紹介した倉山満先生の本を読み直し、彼らが守ろうとしている「組織の正体」について、改めて深掘りしてみたいと思います。

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