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2022年夏の記録的高温について 気象庁の資料より

今回は気象庁の資料を見てみます。

「気候変動監視レポート2022」を公表します

「気候変動監視レポート」は、社会・経済活動に影響を及ぼす気候変動に関して、我が国と世界の大気、海洋等の観測及び監視結果に基づいた最新の科学的な情報・知見をまとめた年次報告で、1996年より公表しています。

(中略)

本レポートの全文は以下のURLからご覧いただけます。
掲載URL : https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/monitor/index.html

(中略)

気候変動監視レポート2022の主な内容

<トピックス>
Ⅰ 2022年(令和4年)6月下旬から7月初めの記録的な高温

2022年夏は全国的に高温となり、特に6月下旬から7月初めにかけては東・西日本を中心に記録的な高温となった。平均気温偏差は、6月下旬には東日本で+4.0℃、西日本で+3.2℃、7月上旬には北日本で+3.2℃となり、1946年の統計開始以降1位の記録を更新した。

○ 日本付近で上層の亜熱帯ジェット気流が北に蛇行し、上層の高気圧と下層の太平洋高気圧がともにこの時期としては記録的に強まったことが主な要因で、これに持続的な温暖化傾向が加わったため、記録的な高温となった。

(中略)

Ⅲ フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山の噴火に伴う成層圏エーロゾルの広がりと気候への影響

○ 2022年1月のフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山噴火では40~50万トンの二酸化硫黄(SO2)が成層圏に運ばれ、これが硫酸エーロゾルに変わって低緯度域から中高緯度域に拡散しつつある。国内では、2022年の時点で、成層圏のエーロゾルに起因する直達日射量の減少は見られていない。

○ 過去の大規模火山噴火では、成層圏を浮遊するエーロゾルが日射を遮ることにより、地上気温の低下をもたらした。今回の火山噴火では成層圏へのSO2注入量が比較的少なかったため、気候への影響は限定的と考えられるが、成層圏への注入量が比較的多かった水蒸気の効果についてはまだわかっていない点も多い。

(以下略)

2022年1月にトンガで大規模な火山噴火がありました。

過去の大規模火山噴火には色々とありますが、日本に大きな影響を及ぼしたものとして1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山噴火があります。

一方、トンガの火山噴火では、その影響として冷夏よりも一時的な温暖化の可能性が挙げられています。

The huge amount of water vapor hurled into the atmosphere, as detected by NASA’s Microwave Limb Sounder, could end up temporarily warming Earth’s surface.

ここでもう一度、冒頭で紹介した気象庁の資料を抜粋します。

○ 過去の大規模火山噴火では、成層圏を浮遊するエーロゾルが日射を遮ることにより、地上気温の低下をもたらした。今回の火山噴火では成層圏へのSO2注入量が比較的少なかったため、気候への影響は限定的と考えられるが、成層圏への注入量が比較的多かった水蒸気の効果についてはまだわかっていない点も多い。

噴火で出た水蒸気の影響については明言しておりません。ただし、水蒸気が多かったことは事実のようです。

頭の片隅に入れておいて、もし専門家の方とお話しする機会があればたずねてみようと思います。

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