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濃厚接触者の調査(積極的疫学調査)のこれ以上の継続は不可能⁉

SNS上で、とある感染症の専門家の方が濃厚接触者の調査(積極的疫学調査)について次のようなことを書かれていました。先に内容をざっくりと紹介しておくと、

・新型コロナ患者の濃厚接触者の調査で保健所が疲弊している。

・この調査は現状あまり意味があるとは思えないので中止を検討すべき。

となります。

共有しておいた方がいいと思ったので共有します。ただし、この感染症の専門家の方の書き込みは一般公開ではなく知り合いのみ公開の書き込みだったので、一部情報を伏せます。

昨日○○県北部の医療機関、保健所、県庁対策本部によるオンライン会議がありました(■■は保健所で現地参加)。第5波の問題点について議論することが目的でしたが、質問がまったく出ませんでした。待っても質問が出ないので、僕がやむを得ず、いくつか問題提起をさせていただきました。
そのうちのひとつが保健所の業務に関する問題提起です。
他の都道府県でも、保健所が濃厚接触者の調査を縮小する動きが出ていますが、一部の例外を除き、もうやめたほうがいいと思っています。
昨日会議でもそのように発言しました。
COVID-19は元々軽症8割、入院20%、ICU5%といわれていました。デルタで重症率が高まったとはいえ、この傾向は大きく変わってはいません。
加えて、現在これだけ蔓延している状況です。○○県で300人陽性でした。この300人が氷山の一角であることは、疑いようもないと思います。おそらく診断されていない人が、もっといるだろうと思います。現在の状況でどれくらいいるのか、はもちろん誰にも分かりませんが、1000人?あるいは3000人?くらいでしょうか。もしかしたら、もっといるかもしれません。
この濃厚接触者の調査(積極的疫学調査)ですが、ある程度流行の規模が小さければ、効果はあると思いますし、今でも100%無意味とまでは申しません。しかし現在、山火事のような、大災害が起きている中で、診断された極少数の人を(○○300人、10万人当たり100人という数字でも、あえて極少数と表現しています)調査し、そのリンクをたどることに、どれほど流行を抑える効果があるのでしょうか。保健所で働いている現場の人は、本当につかれきっています。調査しても非協力的だったり、入院させろとか、個人情報だとか、色々なクレームを言われながら、調査をしているのです。毎日のように保健所の方々と電話でやり取りをしていますが、本当に気の毒だと思いながら、連絡しています。
最近は診断された患者さんにも「保健所から連絡がこのあとありますが、今日か、明日、明後日になるかもしれません。それくらい患者が多いので、電話を待ってください。あなたの年齢なら、おそらく自宅待機になるでしょう。こういう症状に気をつけてください。保健所からの連絡がなく、自分の症状が心配になっても、病院へ直接受診するのではなく、電話してから受診してください」
ここまで蔓延した状態での積極的疫学調査。保健所の方々を疲弊させてまでやる価値はあるのでしょうか。
もちろん例外はあります。医療施設や高齢者施設であれば調査はした方がよいかもしれません。
でも現実を見つめたほうがよいです。○○県はすべての保健所の所長が退職するという異常事態になっています。疲弊しきっています。
見ず知らずの人に電話をするという行為。一部の人にはクレームを言われるという現実。感染症科医なら、わかりますよね。着任早々、名前も顔も知らない人に電話するのって、勇気がいりましたよね。
上記発言をしたのですが、他の病院の医師からはやめるなんてとんでもない、とか、あろうことか、保健所の所長代理ですら、やめたら、もっと感染拡大する。東京が失敗したのは疫学調査を縮小したからだ、とか言っていて、なんだか哀しい気持ちになりました。
会議のあと、保健所の方々からは感謝の言葉をいただきました。現場は疲れているし、無力感でいっぱいだ。この調査に意味があるとは正直思えない状況になっている・・・
まあ、もしかしたら、■■が間違っているのかもしれません。でも、本当にこのままでよいの?という思いがぬぐえず、ここでも記載することにしました。
何が正しいのか、よくわかりませんが、保健所の方々の疲弊をなんとかしたい、より有意義な仕事に集中してもらいたい、と思っています。

様々な意見はあるでしょうが、現状で限界を超えていることを継続するのは無理なので変更や中止を検討することは大いに意義があるでしょう。

8月14日の報道↓によると、東京都では感染者数が急増していることから積極的疫学調査の調査対象を絞ることになりました。

以前、新型コロナウイルス感染症を5類相当へ変更すべきかどうかについての記事を書きました。

この新型コロナウイルス感染症に関する状況は、時間の経過とともに変化するので、その状況に応じた対応をしていくべきなのは言うまでもありません。現状、積極的疫学調査の継続が困難になっているだけでなく、その意義も薄れつつある状況では、現状のやり方から変更すべきではないでしょうか。仮に5類相当に変更するのであれば、積極的疫学調査の必要性も必然的に下がるのでちょうどいいのではないかと思います。

ところで、今後のNHK党の選挙方針である「諸派党構想」に関する書籍が発売予定となりました。NHK党をよく取材いただいているライターさん(立花孝志かく闘えり、のライターさん)が書かれたものです。もしよければ書店や図書館などで手に取ってみてください。

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