今回は広島県呉市について。
大和ミュージアムは休館中とのこと。
そして、日鉄呉製鉄所跡地の在り方にも注目が集まっています。
2025/08/01
防衛省は日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区跡地について日本製鉄と売買契約に向けて基本合意に至ったと発表しました。日鉄呉跡地をめぐっては去年、防衛省がおよそ130ヘクタールの跡地を一括購入し、多機能な複合防衛拠点として整備したい意向を県と呉市に表明。
ことし3月には県、呉市、日鉄との4者協議で民間企業誘致エリアや火薬庫など合わせて12のエリアに分けて活用する案を示していました。
31日、防衛省は、日本製鉄と跡地の売買契約締結に向けた基本事項に合意したと発表。
防衛省は契約締結に向けた交渉を加速するとともに事務次官をトップとする整備推進委員会を設置し、施設の整備などを進めるとしています。
今回の合意を受けて呉市の新原芳明市長は、「整備が一層着実に進むものと期待している」とコメントしています。
日本自由党の初陣として、呉市議会議員補欠選挙があります。
告示日:2025年11月2日(日)
投票日:2025年11月9日(日)
今回は候補者が3人。日本自由党の笹島運召(ささじまかづよし)への応援、投票をお願いします。
減税で強い日本を取り戻す!
呉市議会議員補欠選挙
日本自由党 笹島運召(ささじまかづよし)
頑張っています。
呉市民の皆様、笹島運召へのご投票をお願いします。#呉市議補選#呉市議会議員補欠選挙#日本自由党 https://t.co/cKcd91f34J
— 浜田 聡 前参議院議員 日本自由党月額980円党員募集中💉💉💉 YouTube&ブログ毎日更新 (@satoshi_hamada) November 6, 2025
https://youtu.be/mIYm7e7VlVw?si=tt2SYkJMUbTCVq12
さて、今回の市議補選は呉市長選挙に合わせて行われます。
今回は呉市長選挙の公開討論会の動画を題材にして、呉市の課題を共有できればと考えています。
要約は以下の通り。
公開討論会(10/29 19:00–21:00)の内容を、流れに沿って“詳しめに”整理しました。
概要
- 主催:呉青年会議所(モデレーター:福山JCの島田氏)
- 形式:①自己紹介 → ②3分政策プレゼン → ③若者からの質問(3問、各2分)→ ④クロストーク(相互質問)→ ⑤共通質問(シェルター整備)
- 登壇(発言順):杉田憲英/能勢泰人/新原芳明(現職)/東国裕
候補の立ち位置(ひとことで)
- 杉田:若さと実行力。人口20万人割れの反転、港湾再開発(ポートピア活用)、“若者主役”の賑わいづくりを前面。
- 能勢:産業振興→生活・交通→教育の“三本柱”。日鉄跡地は次世代産業クラスター化、観光と高度産業を両輪に。
- 新原(現職):8年の実績を強調。子育て支援拡充、学校環境整備、駅前・バスタ整備、日鉄跡地の防衛・研究機能誘致、広大等との連携を継続。
- 東:防衛拠点化・軍需産業化に反対。平和産業志向、日鉄跡地の売却反対と土壌無害化の先行を主張。
主要論点と各候補の要旨
1) 人口減少・若者流出
- 杉田:雇用・面白さ不足が原因。近隣就業も含む雇用確保、祭りや音楽フェスなど若者主役の場を常設化。地域別に減少率を分析し対策を打つべき。
- 能勢:閉塞感の解消とチャンス創出が鍵。日鉄跡で3000人規模の雇用、瀬戸内の観光強化、創業・副業支援(「若者チャレンジ推進室」構想)。
- 新原:高校生調査では「なりたい職がない」が主因。跡地の装備・研究拠点、半導体装置企業、広大海洋研究所、ラグジュアリーホテル等の誘致を進行中。若者が遊べる都市機能(アーバンスポーツ施設)も整備予定。
- 東:軍事化は生活の安心を損ない若者定着に逆行。平和産業での雇用創出を模索。
2) 日鉄呉製鉄所跡地の活用
- 杉田:市民合意と財政規模の「見える化」を求める立場。ポートピア等の再開発を“住む・働く・学ぶ・憩う”複合で推進。
- 能勢:防衛×民間の“次世代産業クラスター”。半導体・宇宙・エネルギー等を核に大学連携で実証→事業化。
- 新原:防衛研究・大企業誘致、大学の新拠点(リモセン・大学院プログラム)など具体案件が進行。雇用の純増で撤退影響を上回る構図を提示。
- 東:一括売却に反対。更地化・無害化の完了(10年想定)まで売るべきでない。売却は固定資産税喪失につながると警鐘。
3) 子育て・教育
- 杉田:手当だけでなく“地域で支える”雰囲気づくり。ブック/トイ・スタートなど寄り添い施策、機会の最大化。
- 能勢:出産費用“完全無償化”、0歳児保育料無償化へ。保育“量よりマッチング”の改革、保育士処遇・設備投資支援、英語・ICT・国際教育を前倒し導入。
- 新原:高校生医療費無償化(所得制限なし)、学校の耐震・空調・トイレ更新、中学校の温かい給食など実施済みを列挙。今後も財源制約内で優先度高いものから拡充。
- 東:地域ぐるみの子育て、自然体験重視。平和で穏やかな生活基盤の維持が前提。
4) 若者の声の反映
- 杉田:若者を“主役”に。イベント運営や市施策を若者主導にして、失敗も許容し責任は自分が負う姿勢。
- 能勢:グローバル・リスニング導入、AI分析でリアルタイム反映。18–30代の「若者政策会議」創設、若手職員の登用。
- 新原:5年ごとの高3全数アンケート、駅前・中央公園のワークショップ、夢議会など既存の聞く仕組みを説明。
- 東:就労弱者への支援と平和志向のまち運営で若者の安心感を確保。
5) 安全保障・シェルター(共通質問)
- 杉田:ウクライナ事例に学び、駅や病院地下等の“平時からの備え”を検討対象に。
- 能勢:防災と有事対応を一体で。既存インフラの多目的化、国予算・防災交付金と組み合わせ、2030年前後を視野に段階整備を検討。
- 新原:戦争を“起こさせない抑止”が最重要。シェルター整備は国全体の政策課題として進むべきで、国の方針策定に歩調を合わせる。
- 東:軍事拠点化に反対。軍拡・増税は福祉・教育への配分を圧迫、平和産業路線を主張。
クロストークの焦点
- 杉田→能勢:OIST等との“サイエンスとテクノロジー”連携の現実性・費用負担を質問。→能勢は海洋×宇宙データ実証と広大・海保大・防衛省を束ねる実装拠点化を構想。
- 杉田→新原:駅前・バスタ計画の総額や負担の見える化を要求。→新原は経緯と費用の公開、デッキ拡幅による増額、運営主体などを具体説明。
- 能勢→新原:人口20万人割れの責任・有効策を質す。→新原は進行中の誘致・道路・ミュージアム更新等で“動き始めた”と応答。
- 新原→杉田:「しがらみゼロ」の意味確認。→杉田は政治とカネの排除・透明性を強調。
- 新原→能勢:三谷氏の政策継承の範囲。→能勢は“思い”は継承、優先順位は自ら設計と回答。
- 新原→東:跡地“平和転換”の具体案。→東は「現時点では案なし」としつつ、無害化期間中に市民合意形成を。
争点マップ(整理)
- 跡地活用:
推進(防衛・研究・産業)=新原・能勢 / 慎重・反対=東 / 推進寄りだが財政・合意の透明性重視=杉田- 人口対策:
雇用創出+賑わい(杉田)/産業クラスターと観光(能勢)/既存施策の継続深化と誘致実行(新原)/平和産業一本(東)- 子育て・教育:
寄り添い+機会最大化(杉田)/無償化拡充・DX・国際教育(能勢)/実績列挙+財源内で拡充(新原)/自然体験・平和前提(東)- 安全保障:
抑止と備え(杉田・能勢・新原の温度差あり) vs 軍事化反対(東)印象的なフレーズ/提案
- 杉田:「若者を主役に」「フェスや祭りで街に面白さを」「地域別人口減の精緻分析」
- 能勢:「3000人規模の雇用」「グローバル・リスニング」「若者政策会議」「OIST・広大・防衛の連携」
- 新原:「高校生医療費無償化・中学温かい給食・学校環境更新」「駅前バスタ210億(拡幅の経緯)」「広大リモセン・大学院、反動体・ホテル誘致」
- 東:「軍事拠点化は税収0に」「更地化・無害化完了まで売却反対」「平和産業での街づくり」
まとめ(要点)
- 共通認識:人口減少の危機。若者の出番・居場所・雇用が鍵。
- 決定的な違い:日鉄跡地の“防衛・研究拠点化”評価と安全保障の考え方。
- 現職の強み:子育て・学校・駅前などの“進行案件の具体性”。
- 挑戦者の訴求:若者主役・クラスター型産業・透明性の確保(杉田/能勢)。
- オルタナ視点:平和産業路線(東)。
さて、呉市の課題を簡潔に(と言ってもそれなりの分量)まとめると以下の通り。
呉市の主要課題をギュッと要約します。
- 人口減少と若者流出(20万人割れ・地域間の偏り大)
- 産業転換と雇用創出(日鉄跡地活用=防衛・研究・民生の設計、中小企業の稼ぐ力)
- 財政とプロジェクトの透明性(駅前・バスタ等の費用対効果、運営負担の見える化)
- 都市の賑わい再生(中心市街地・ポートピアの再編、住む・働く・学ぶ・憩うの一体化)
- 子育て・教育環境の底上げ(無償化・保育マッチング・学校施設更新・国際/ICT教育)
- 交通・移動の不便さ(島しょ・中山間の足確保、橋・トンネル・自動運転/シェア導入)
- 高齢化と医療・介護の体制強化(在宅・地域包括ケア、医療アクセス)
- 観光資源の磨き上げ(瀬戸内景観、海軍・大和ミュージアムの高付加価値化)
- 災害・有事レジリエンス(高潮・土砂・地震対策、避難・シェルター議論の現実化)
- 環境・跡地の無害化(重金属等の土壌・地下水、段階的再開発の工程管理)
- 安全保障とまちづくりの整合(防衛拠点化の是非、生活安心との両立設計)
- 参加型ガバナンス(若者・市民の声の常時反映、データに基づく政策運営)
市長、市議、市民の皆様、そして全国民で呉市を盛り上げていければと思います。