スポンサーリンク

総務大臣「未設置者に対する届出義務というのは、これは全く話にならない問題」

毎週火曜日と金曜日の午前に、内閣総理大臣及びその他の国務大臣が総理官邸の閣議室に集まって定例閣議という会議をします。そして各大臣はこの閣議後、記者会見をするのが通例となっているようです。

先日(11月6日(金))、武田良太総務大臣の閣議後記者会見で、NHKに関する言及がありました。

武田総務大臣閣議後記者会見の概要 令和2年11月6日

記者との質疑応答でのやりとりを抜粋します。

NHKの在り方

問: NHKについてお伺いします。昨日、前田会長が記者会見でテレビの設置の届出の、改めて制度改正を要望されました。一方で、罰則を伴わないということで義務化というような表現は使われなかったんですけれども、大臣、このあたりどう受け止めるかということと、週明けですね、在り方検討会の分科会がまた改めて開催されます。大臣としてどのような議論を望まれるでしょう。

答: 週明けの有識者会議において、具体的な説明がなされると思っておりますけれども、正式に前田さんの方から私の方に話があったわけではないのですが、未設置者に対する届出義務というのは、これは全く話にならない問題だと思います。
今から義務化も含めてNHKからの要望等もしっかりと我々はお聞きした上で、適切な判断、とにかく国民の目線に合った、国民が納得のいくNHKの在り方をしっかりと見定めていきたいと思います。

テレビを持ってない者がその旨をわざわざ届出しなければならないような制度というのは、届け出をする人・その手続きをする役人など全国的に膨大な労力をかけさせるなどの理由で、はっきりいって愚策であると考えます。武田良太総務大臣による「全く話にならない」というのは当然でしょう。

上記の伏線になっているのは、10月16日の総務省での有識者会議だと思います。

NHK、テレビ設置の届け出義務化を要望 有識者会議 日本経済新聞 2020/10/16 12:02

NHK、TV設置届け出の義務化要望 反発も 日本経済新聞 2020/10/17付

以前の記事でも書きましたが、上記の有識者会議に該当するのは、放送を巡る諸課題に関する検討会の下にある分科会の一つである、公共放送の在り方に関する検討分科会です。

今回話題となった第10回の議事要旨は現時点でありませんが、そのうちアップされると思います。

テレビ設置の届出義務化のように余計なことをせずとも、お金を払う人だけがNHKの番組を見ることのできる制度・スクランブル放送にすれば済む話です。こういう有識者会議(分科会)ではNHKのスクランブル化の議論をしてほしいものです。

有識者に任せていてもNHKのスクランブル化は不可能であれば、スクランブル化実現には民意が必要です。NHKから国民を守る党として、目標とするNHKのスクランブル放送実現に向けて少しずつ前進していきたいところです。

↓もしよろしければ応援クリックお願いします。
人気ブログランキング

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. No Name より:

    総務大臣のq&aは、非常に高度な技を使っており、そこを出発点にものを俯瞰的に見ますとイロイロな分析がーー正しいかは別としてーーできます。

    質問は、「設置の届出の義務化」の受け止めですが、答えは「未」設置の届出の義務化は全く話にならない、です。そりゃそうです。設置の届出の義務は、政省令なり契約内容の認可なりで義務であり、これは政府の立場ですから。本来は、「省としては、(法上又は認可した契約内容として)すでに義務化されている、法律化については、云々」という答えになります。dodging a questionです。

    まーコレは、恐らく記者及び記事が雑な事実認定をしてる事にも起因してるとは思いますが、総務大臣は総務大臣で、真っ当に答えず強気な姿勢を国民にアピールしている、ともいえます。

    更に、総務大臣は、枕で、協会から未設置者の届出義務化は、協会からまだ説明を受けていないことが分かる趣旨を述べています。。。変ですよね、分科会から起因する話になのに。そうなんです。分科会での協会の資料には、未設置者の届出「義務化」は書いていないのです。

    https://www.soumu.go.jp/main_content/000712225.pdf 12p

    記者としてあるべき本来の質問は「協会は、未設置者の届出の制度を要望してるともとれるが、これは義務として要望された事実はあるか」などであるべきであったわけです。ここら辺に制度や法への雑な態度(記者の質が低い)又は炎上商法的な態度(ヘッドラインで炎上させたい)が透けて見えるわけです。

    更に踏み込むと、民放連的には、以下の分科会議事で読み込めるとおり、オレらの広告収入が下がってるから受信料収入をオレらにも使え、但しビンボー人のワカモノが払えずテレビを置かなくなって更にオレらの広告収入が減るから受信料下げろ、が本音であります。従って、(事実は別として)協会をイジメておきたい、という経営的意向(雰囲気)もありうるでしょう。

    https://www.soumu.go.jp/main_content/000711289.pdf 9p 12p

    さて、実際の協会は、どういう意図なのか、コレを推し量るには協会が何を言っているのかを事実認定すると有益な訳ですが、この点、以下の会長会見要旨(今月分)見つかります。

    https://www.nhk.or.jp/info/pr/toptalk/assets/pdf/kaichou/k2011.pdf 5-6p

    即ち、協会的には、「未設置の届出の義務化」を要望はしていない、未設置者の届出は、(集金人が行く/来ないようにする事でお互い幸せになるための)任意、という事を釈明しております。要は、集金人がウザい未設置者は、最初に言ってくれればもう行きませんよ、という話です。この方向性は恐らく御党としても好ましい事態ではないでしょうか。なお、御党として更に踏み込むなら、設置の届出が義務である事を前提に、届出が無いものには集金人は訪問しないという方向性もあり得るわけです。(実際の御党の方針に添うかは分かりませんが)

    ココからわかることは、各プレイヤーの一次資料を当たって、かつそれを「正確に」把握する事の大事さであろうかと思われます。正確に把握するためには、まずは、自分分かってない事がなんなのかを正確に把握することが必要なことがわかります。日頃の日常生活において自分への戒めになり、コメントを作成して大変勉強になりました。

    釈迦に説法的なコメントで大変恐縮でしたが、さらなるご活躍を御祈念しまして、ここで筆を置かせて頂きます。毎日記事を更新されてらっしゃるのには、僭越ですが尊敬の念を禁じ得ません。

  2. No Name より:

    先のコメントへの釈明/追伸:「昨日の会長記者会見(今月の記者会見)」に関する質問であることに重心を置くと、そもそも記者はまともに事実把握をしてない又は炎上目的であったか、総務大臣が、質問をガン無視して協会に念押しする場として利用している、とも取れます。か、そもそも記者と総務大臣両者が事実をまともに把握せずに空中戦をしている、とも取れます。真相は闇の中ですが。。