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那珂市の事務事業評価を参考にすべし

今回は以前も記事にしてきた地方自治体の事務事業評価についての記事です。

地方自治体の事務事業評価の見方⁉

この事務事業評価というものは、皆さんが納めた税金の使い道をチェックするために非常に重要なものと思われます。

前回6月の記事の一部を再掲載します。

[地方自治体の事務事業評価の公開の在り方について]

私の居住する市では、事務事業評価結果を公開しているのは一部の事業だけであり、その内容についても人件費等の詳細な情報は記載されていない。全事務事業の評価結果を見るためには情報公開制度に基づく開示請求を行わなければならず、時間も経費も必要となる。地方自治体の全事務事業の評価結果を開示することとし、書式の統一や最低限の記載項目の徹底をしてほしい。

全ての自治体で事務事業評価がなされていればいいのですが、そうではありません。ない所は政治が腐敗していると言っても過言ではありません。

各自治体間で切磋琢磨してこの事務事業評価の取組が向上していくことを願います。

さて、今回は茨城県那珂市の事務事業評価を取り上げます。

那珂市の行政評価

事務事業評価とは 那珂市がまちづくりの目的を達成するために行う具体的な個々の活動(事務事業)について、前年度の活動内容を、目的妥当性、有効性、効率性、公平性の4つの視点から評価し、次年度以降の取組みに反映させるために行うものです。

事務事業評価を含む行政評価の説明のページが充実しているように思われます。そして、事務事業評価を少し見てみます。

令和3年度事務事業評価結果

評価の方法と視点
「事務事業評価シート」に沿って、次の4視点から評価します。

(1)目的妥当性
その事務事業が、よりよいまちづくりのためになっているのか、市が税金を投入して行うべきことなのか、などを評価します。
(2)有効性
その事務事業の成果をもっと上げることはできないか、成果を上げるためにどのような事をすれば良いか、などを評価します。
(3)効率性
その事務事業にかかっているコスト(事業費や人件費)を、成果を下げずに削減することはできないか、などを評価します。
(4)公平性
その事務事業の受益者(利益を受ける人)が一部の人に偏っていないか、偏っていたとしたらそれは公平・公正と言えるのか、また、受益者に負担(手数料や使用料など)を求めているのであれば、その額は適正か、などについて評価します。

評価の結果
令和2年度に市が実施した592事業のうち、予算額が少額である事業や実施や手順が法律で定められている事業等を除いた217事業について評価を行いました。
2次評価までの結果は、次のとおりです。

終了 5事務事業( 2.3%)
廃止 0事務事業( 0.0%)
休止 2事務事業( 0.9%)
統廃合 6事務事業( 2.8%)
見直し 128事務事業(59.0%)
現状維持  76事務事業(35.0%)

見直し事業が59%というのはなかなかの数字ではないかと思いました。

個別の事業評価票をひとつだけ見てみます。→リンク

01企画部 による 那珂ふるさと大使設置事業 の評価票です。

評価項目が充実しているのがわかるとは思いますが、良いポイントを押さえているようにも思えます。

・対象(誰、何を対象にしているのか)→露骨な利権防止になりそう。

・成果指標を客観的な数字で出す姿勢は良さそう。

・事業を始めたきっかけ→そもそもなぜ行われている事業なのか、は重要なポイント。

各自治体は、ひとまず那珂市の事務事業評価を目標にしていけばよいのではと思いました。この那珂市の事務事業評価については、SNS上で話題となっていました。

https://twitter.com/kokubunji_sumi/status/1573667926904692736?s=20&t=aBxaDKufKqMqjv-XxBLmyA

事務事業評価が日本政府でもこのくらいできれば、とは思います。国内の各自治体でこの取り組みがしっかりと進めば、必然的に日本政府でも行われると思います。

私自身が地方議員さんに会って話をする際には、この那珂市の事務事業評価を紹介していこうと思います。

最後に那珂市の紹介動画を共有します。

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