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参政党について調べることは有意義

先の参議院議員選挙で大躍進した参政党について。

倉山満さんと石戸論さんの対談内容が大変参考になりました。

要約は以下の通り。

以下は、番組全体で交わされた議論をなるべく省かず整理した詳細要約です。
(倉山満氏=司会、ジャーナリスト石戸諭氏による「参政党の伸びと課題」討論)


1. 参政党が急伸した背景

1-1 既成政党への不満と空白

  • 岸田政権下の自民党が「なんとなく任せられる安心感」を失った。
  • 立憲民主党・国民民主党・日本維新の会など既存野党は、物価高・賃上げなど生活直結の課題で説得力ある「食わせる政策」を示せず、“消去法的”に参政党が受け皿となった。
  • 特に20〜40代の現役・子育て世代が「どこにも投票先がない」と感じ、SNS上の反エリート感情と結びついた。

1-2 右派ポピュリズムの空白

  • 欧米で見られる右派ポピュリズム(反グローバリズム・反エスタブリッシュメント)の日本版として登場。
  • 「政治に参加する市民の声を直接届ける」というスローガンが、複雑な政策よりも単純で強いメッセージとして支持を集めた。

2. 組織構築と運営の強み

2-1 会費制と地方ネットワーク

  • 党員は月1,000円の会費を納める仕組みで、参加者のコミットメントを高める
  • 地方議員を系統的に擁立し、全国で地方議員ネットワークを整備。安定的な基盤づくりを進めている。

2-2 参加しやすい場づくり

  • 子連れ参加可能な集会や、若年層でも参加しやすい雰囲気づくりが特徴。
  • 地域単位で学習会や討論会を頻繁に開催し、草の根型の双方向コミュニティを形成。

2-3 近代政党型の骨格

  • このような組織運営は、欧米型の「近代政党」の手法に近く、一過性の運動ではなく持続可能な政治団体として成長する素地を持つ。

3. 政策面の課題と弱点

3-1 政策の整合性不足

  • 憲法草案、段階的消費税廃止、子ども給付など、魅力的だが法案化や財源設計が不十分
  • 「思いが先行し、実現工程や法技術に裏付けられていない」との批判がある。

3-2 リーダー依存とエコーチェンバー化

  • 神谷宗幣氏などカリスマ的リーダーへの依存が強い。
  • 支持者がSNSや内部集会で情報を循環させ、外部からの批判が届きにくいエコーチェンバー現象が懸念される。

3-3 現実路線への試み

  • 豊田真由子氏ら、政策立案経験のある人材を登用。現実主義への舵取りの兆しと評価される。
  • ただし過去の主張との整合性や、支持者への説明が今後の課題。

4. 今後の拡大可能性

4-1 継続的な受け皿機能

  • 既成政党が生活直結の実行可能策を示せなければ、参政党は**「不満票の受け皿」としての地位を維持**。
  • 小選挙区制の性質上、風次第で一気に議席拡大する可能性がある。

4-2 持続には政策能力強化が必須

  • 長期的に「国民政党」として定着するには、法技術・費用対効果を伴う政策設計能力を強化することが不可欠。
  • カリスマ依存から脱却し、第二世代のリーダーシップを確立することが生き残りの分岐点となる。

5. 既成政党への示唆

  • 「国民に飯を食わせる」具体策を示せ:消費税減税、物価対策、賃上げ支援など、生活直結の政策で若年層を取り戻す必要。
  • 法案化できるレベルの政策設計(条文、財源、執行工程)を示さなければ、ポピュリズムに押され続ける。
  • 党首討論や副大臣機能を強化し、国会論戦を実質化することで国民の政治不信を減らすべき。

まとめ

参政党は 「組織は強いが政策は未成熟」 な新興右派ポピュリズム政党。
自民党・既存野党が生活に直結する実効的な政策を示さなければ、参政党の台頭は続く。
一方で参政党自身が国民政党として定着するには、法案化可能な政策設計・財源試算・第二世代の統治体制を確立し、カリスマ依存から脱却することが持続的発展の条件である。

先日(9月12日)のNHKから国民を守る党の役員会でのやりとりを少し紹介します。

参政党から国民を守る党について

参政党に限らず、国政政党全て国民がチェックをすべきというのが私の考えです。なので、この企画自体は悪くはないと思います。

先日の役員会で、この企画を進めるならば、参政党に関する調査を進めるつもりはあるのかどうかを私が立花党首に尋ねたところ、あまり乗り気ではなさそうでした。

様々な有識者の方が参政党に言及しているので、その知見を集めるだけでも有意義とは思いますが。

個人的に、参政党を調べることで色々と自分にとってプラスになることは多いと思うので、自分なりに調べてみようとは思います。※それなりに調べてきたつもりではありますが。

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