今回は、元産経新聞記者、三枝玄太郎さんの動画から。
動画「過去にも将門塚を蹴った配信者が、将門公ゆかりの地で不審な死… 首塚は本当に恐ろしい場所です。 将門塚で奇声を発し、抱きついたKICK配信者の愛之助氏はどうなる?」のポイントを整理して羅列します。動画の主なポイント
配信者による将門塚での不敬行為と法的問題[00:00:23]
配信プラットフォーム「Kick」の配信者(愛之助氏)が、東京都千代田区大手町の将門塚(平将門の首塚)の石碑によじ登り、抱きついて奇声を上げるなどの動画を公開した。 本人は後に謝罪したものの、管理者側から警察へ被害届が提出されており、礼拝所不敬罪などの責任を問われる可能性が指摘されている[00:08:07]。 将門塚にまつわる歴史と数々の「祟り」の伝承[00:01:29]
普段は心霊現象を一切信じない投稿者の父親(ゼネコン勤務経験者)が、唯一「あそこだけは関わっては駄目だ」と語っていた場所が将門塚であった。 大正時代の大蔵省仮庁舎建設時の要人急死、昭和初期の落雷による火災、戦後米軍による撤去作業中の重機横転事故、塚を見下ろす形でビルを建てたとされる日本長期信用銀行(長銀)の破綻など、過去の様々なエピソードを紹介[00:03:06]。 過去に塚を蹴った配信者の不審な転落死[00:09:06]
過去に将門塚の石碑や鎮魂碑を足蹴にする配信を行っていた人物(ニコニコ生放送の配信者・サダ氏)が、約5年後の2023年12月に千葉市の「矢作トンネル」付近から転落死した。 事故現場となった場所は、平将門の乱の際に砦が置かれたという伝承が残る「平将門ゆかりの地(矢作砦)」であった[00:11:04]。 信仰の対象に対する敬意の重要性と警鐘[00:05:42]
将門塚は単なる心霊スポットではなく、1000年以上にわたり手厚く供養され、現在も保存会によって守られている神聖な場所である。 菅原道真・崇徳上皇と並ぶ「日本三大怨霊」の1人として恐れられ祀られてきた背景に触れ、動画のネタや売名目的で冒涜・悪ふざけを行う行為に対して強く注意を促している[00:13:41]。
日本三大怨霊について。
日本三大怨霊とは、平安時代から保元の乱にかけて非業の死を遂げ、その後に起きた天変地異や政変が「強力な怨念による祟り」と恐れられた3柱の人物を指します。
人物 生没年 最期・配流地 主な祟り伝承 現在の主祭神・祀られている場所 菅原道真 845–903 大宰府へ左遷、現地で病死 清涼殿落雷事件、政敵の相次ぐ怪死 太宰府天満宮、北野天満宮(天神様・学問の神) 平将門 ?–940 承平天慶の乱で討死(梟首) 首の飛翔伝説、首塚移転工事での事故 神田明神、将門塚(除災・勝運の神) 崇徳上皇 1119–1164 保元の乱で敗れ讃岐へ配流 平家滅亡、武家政権への移行(国奪い) 白峯神宮、金刀比羅宮(悪縁断ち・守護神) 菅原道真(すがわらの みちざね)
背景: 学学者から右大臣まで異例の出世を果たすも、藤原時平らの讒言により大宰府へ左遷され無念の死を遂げました。 祟りとその後: 死後、京都で疫病や落雷が頻発。930年には御所の清涼殿に落雷があり、政敵らが死亡・負傷(清涼殿落雷事件)、醍醐天皇も体調を崩して崩御しました。朝廷は雷神信仰と結びつけ、北野天満宮を建立して慰霊。現代では「学問の神様(天神様)」として広く信仰されています。平将門(たいらの まさかど)
背景: 関東で一族の抗争から国司への反乱へと発展し、自らを「新皇」と称して朝廷に叛旗を翻すも討死しました。 祟りとその後: 京都で晒された首が胴体を求めて東へ飛び去ったという伝説があります。落下地点とされる東京・大手町の「首塚」周辺では、大正期の省庁仮庁舎建設時の事故や、戦後の米軍工事での事故など、塚に手を加えようとすると災いが起きると恐れられてきました。現在は神田明神の祭神として江戸・東京の総鎮守となっています。崇徳上皇(すとくじょうこう)
背景: 鳥羽法皇との確執や皇位継承争いから「保元の乱」を起こして敗れ、讃岐国(香川県)へ流刑となりました。 祟りとその後: 配流先で写経を朝廷に納めようとしたものの拒絶され、舌を噛み切って「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし、民を皇となさん」と誓って憤死したと伝わります。直後に起きた安元の大火や平家の台頭・滅亡、武家社会の成立は崇徳院の怨念によるものと恐れられました。明治天皇は即位の際、京都へ霊を迎え入れるため白峯神宮を創建しました。日本の御霊信仰(ごりょうしんこう)では、強力な祟りをなす怨霊ほど、丁重に祀り上げることで「極めて強い守護神・御霊」へ転化するという特徴を持っています。
当該配信者の現状について。
当該配信者(愛之助氏)の生命に別条はなく、SNSやニコニコ生放送での配信活動を続けていますが、社会的・法的な処分が進められている状況です。身体・健康状況
生存と活動: 騒動後も街頭からの生配信を行っており、生命に関わるような重大事故には至っていません。 体調不良の報告: 配信から約1週間後の8月26日、自身のSNSで激しい腹痛と下痢により医療機関を受診し「感染性腸炎」と診断されたことを報告しています。社会的処分・警察の対応
団体の処分: 所属していた配信者グループ(キッカーズ)から脱退処分(除名)を受けました。 捜査状況: 神社・史蹟保存会側から被害届が出されており、警察による在宅捜査(礼拝所不敬罪、公然わいせつ罪などの疑い)が行われています。
ネット配信における過激なパフォーマンスや売名行為が問題視される中、信仰の対象や歴史的な史跡に対する敬意を欠いた行為は決して許されるものではありません。
日本には古来より、御霊を手厚く祀り地域社会の安寧を祈ってきた歴史と文化があります。表現の自由は尊重されるべきですが、他者の信仰や地域の尊厳を踏みにじる行為に対しては、法的な対処を含め毅然とした対応が必要です。
今回の事案を機に、情報発信におけるモラルと受け継がれてきた歴史・信仰の重みについて、改めて深く考える契機としたいと思います。

コメント