東京都で4度目の緊急事態宣言が出ることになりました。
7月12日~8月22日までの予定です。そしてこの間にオリンピックが予定されており、開会式が7月23日、閉会式が8月8日です。
これまでは緊急事態宣言を出す理由としては特に重症患者確保病床の使用率がポイントとなっていたと理解しています。東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトを参照すると、次の通りです。
重症患者のための確保病床が392床で重症患者数が60人です。そういったことを踏まえての菅首相の発言がこちら↓。
それに伴い、重症者の数や病床の利用率は、低い水準にとどまっています。
ワクチン接種が大きく進み、新型コロナとの戦いにも区切りが見えてきた中、東京からの感染拡大を避けるために、先手先手で、予防的措置を講ずることとし、東京都に緊急事態宣言を、今ひとたび、発出する判断をしました。
— 菅 義偉 (@sugawitter) July 8, 2021
「先手先手」ということのようです。今後、オリンピック開催を前提としているので、異論は多々あるでしょうが、ある意味現実的な施策であるとは思います。ちなみに異論の代表はこちら↓。
【速報中】枝野氏、五輪「IOCに中止を求めるべきだ」https://t.co/47rqXHIGRA
東京都に4度目の緊急事態宣言へ。政府は東京五輪への対応やワクチン接種の状況などについてどう説明するのでしょうか。国会の動きなどタイムラインで速報中です。 pic.twitter.com/lOrHjxxriF
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) July 8, 2021
野党第一党党首の声明はさておき、緊急事態宣言中にオリンピックということになります。観客の有無が注目されていましたが、さすがに無観客とすることが決定しました。緊急事態宣言を出しておきながら観客を入れる、というのでは筋が通らないでしょうし。
🟥7月8日 五者協議の概要について🟥
東京都への緊急事態宣言の発出が決定されたことを受け、感染拡大の防止に向けた措置として、無観客とする方針に合意いたしました。
競技会場での観戦を楽しみにしていただいていた皆さま、大変申し訳ありません。🔽地域ごとの詳細🔽https://t.co/py0TwCMP9i
— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) July 8, 2021
もともと新型コロナ専門家有志の会でも無観客開催を提言されており、結果としてその提言に従う形となりました。
そういう意味では現実的で妥当な政策判断だと思います。落ち着くところに落ち着いたという印象です。