数か月前の話になりますが、有権者の方から次のような法律案を検討してほしい、というご意見をいただいておりました。自閉症児の支援を推進する内容の法案です。
自閉症児の方の動画を紹介しておきます。
検討を希望されている法案の内容は以下の通りです。
法案概要
重度自閉症児の養育者を経済的に支援する法案背景
自閉症スペクトラム障害を有する者は、こだわりが強く、パニックを起こすこともあり、また、多動症を合併している例も多い。
実子とは言え、そのような行動様式を有するものと生活することは親にとって大きな負担となる。自閉症の原因は未だ解明されていないが、脳の障害が原因と考えられており、遺伝や子育ての方法が原因ではないというのが今の通説となっている。
しかし、過去の誤った情報が払しょくされておらず、親に問題があると考える人も少なからず存在する。親に原因がなく、また、どの家庭にもそのような子が生まれる可能性がある以上は、親のみにその負担を負わせるのではなく、社会全体で支援することこそが成熟した社会の在り方として理想的だと考える。
しかし、現実には親だから、という理由で問題を背負い込み、虐待や家庭崩壊、離婚などの悲劇につながる事例が存在する。
自閉症児を一時預かりするデイサービスは存在するが、夏休み、冬休みなどの長期休暇期間中は預かり時間が短縮する。
また、祝日は休みになるところも存在する。送迎を担当する保護者がいなければ利用は難しく、片親の場合、フルタイムでの労働は難しい。法案内容
重度自閉症児の養育者を経済的に支援する
(生活保護かベーシックインカムのイメージ)目的
障害児を育てる親でも健康で文化的な生活が出来るようにすること
法案について、参議院法制局に相談してみました。
さて、法制局は法案作成において、国会議員のサポートをしてくれるのですが、その際に作成予定の法案の趣旨や意義、その他背景知識など調査したうえで教えていただけるので、私にとって大変勉強になります。
法制局から法案についての回答をいただきましたので公表します。こちら↓が法制局に作っていただいた資料です。
↑の法制局からのご指摘にあるように、すでに一定の支援策はあるとのことでした。それをさらに法制化すべきか、等について考える必要があります。すぐにどうにかなる問題ではありませんが、ひとまず共有をしておきます。
ご意見を送っていただきました方、そして参議院法制局の方、どうもありがとうございました。
ところで、今後のNHK党の選挙方針である「諸派党構想」に関する書籍が発売予定となりました。NHK党をよく取材いただいているライターさん(立花孝志かく闘えり、のライターさん)が書かれたものです。もしよければ書店や図書館などで手に取ってみてください。
コメント
知的障害者と多動症を伴う重度自閉症児を子に持つ当事者です。
ブログ記事の中にあった以下のコメントはその通りだなあと思います。
「自閉症児を一時預かりするデイサービスは存在するが、夏休み、冬休みなどの長期休暇期間中は預かり時間が短縮する。
また、祝日は休みになるところも存在する。送迎を担当する保護者がいなければ利用は難し」
我が家は夫婦で分担していますが、片親世帯はどうしているのだろうと本当に不思議に思います。
自閉症児の問題を取り上げていただきありがとうございます。