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国会のオンライン審議について参議院改革協議会に期待⁉

コロナ禍をきっかけにして、国会でもオンラインでの審議に関する議論がそれなりに進みました。衆議院の憲法審査会でのオンライン国会導入に関する報道の動画を紹介しておきます。

さて、今後のオンライン国会の議論が急速に進む可能性があります。

カギを握るのは、今から1週間後に7月10日に投開票日を迎える参議院議員通常選挙に立候補しているガーシーこと東谷義和氏です。

https://twitter.com/satoshi_hamada/status/1541718569368465408?s=20&t=IOKkSN7z0lQnS24rX77rLw

参議院には参議院改革協議会というものがあり、国会でのオンライン審議に関する議論も始まっています。

参議院改革協議会(令和3年)

令和3年の参議院改革協議会の報告書の中の、オンライン審議に関する部分を見てみます。

5. デジタル化、オンライン審議に関する議論

(1)デジタル化
参議院として、デジタル化を更に推進すべきであるとの共通認識が得られた。 主な意見としては、緊急事態での国会の機能維持等が確保されるようにデジタル化が運用されるべきであるとの意見、国会が税金で運営されている以上、効率化を進めていく必要があるとの意見があり、また、デジタル化の具体的な提案として、地方議会からの意見書のデジタル化、押印手続の省略、既存システムの検証・改善、Wi-Fiなどのインフラの整備、ペーパーレス化の取組、過去の審議中継の公開期間の延長などの意見があった。なお、デジタル化を進めるに当たり、デジタル化により不利益をもたらされる高齢者などへの配慮も大事であるとの指摘があった。

(2)オンライン審議に向けた取組
オンラインの活用に関しては、委員会等における参考人からの意見聴取等について前向きに検討することの共通認識が得られた。 委員会や本会議におけるオンライン審議に関しては、緊急事態や社会情勢の変化への対応を踏まえて、その必要性や、オンライン審議を認めることとした場合の範囲、憲法との整合性について、様々な意見が述べられた。

(委員会等におけるオンラインの活用)
主な意見としては、委員会等における参考人の意見聴取や視察においてオンライン活用を進めるべきであるとの意見、委員会の審議へのオンライン参加は、国会法と議院規則に委ねられているとの意見、委員会は、緊急事態のほか、病気や妊娠出産などでもオンライン参加を認めるべきであるとの意見、オンライン出席と参考人の意見聴取等での活用は分けて考えるべきであるとの意見があった。

(オンライン審議の必要性)
オンライン審議の必要性については、緊急事態においても国会の立法機能の維持・確保が求められているとの意見や、国会の権力抑制の機能を落とさないことが重要であり、例外的に検討すべきであるとの意見のほか、オンライン会議が社会的に広がる中、前向きに検討する必要がある、障がいや出産など、議員個人の事情に対する合理的配慮として活用するなどの意見があった。一方で、予見し難い様々なことを軽々に想定して結論を急ぐべきではないとの意見もあった。

(オンライン審議を認める場合の範囲)
オンライン審議を認めることとした場合の範囲については、国会の機能維持が困難な緊急事態に限るのか、議員の個人的事情によるオンラインによる出席も認めるのか、個人的事情を認めることとした場合には、妊娠、出産、育児、障がい、疾病、スケジュールの都合等どの範囲まで認めるのかとの指摘があり、また、仮にオンライン出席が認められた場合に、表決、内閣総理大臣の指名、質疑、動議等どの範囲まで議員の権限行使を認めるのか、オンライン出席する際の物理的な場所はどこまで認めるのかとの指摘があった。

(憲法との整合性について)
憲法第 56 条第1項は、物理的な出席が原則であるとの共通認識の下、オンライン審議と憲法との整合性について、様々な意見が述べられた。 主な意見としては、緊急事態における立法機能の維持の問題として、オンラインによる出席は、憲法改正によって明確化されることが望ましいが、確実な本人確認ができれば、オンライン出席も物理的出席と同様に解釈する余地もあるとして、その範囲を議院自律権に基づくこととすれば、必ずしも憲法改正なしでも対応できるとの意見、やむを得ない事情がある場合には、物理的な出席と同等の議会への関与を条件として、憲法改正によらずに例外的にオンライン出席が許容され得るとの意見、緊急事態では、例外的にオンラインを活用し、議事を行うことは憲法上も許容されるが、客観性の担保のため、議院規則で要件と手続を定めるべきであるとの意見、憲法上、オンライン等の機能的出席も排除されないとの意見、緊急事態については、三権の機能維持、権限過剰を防ぐため憲法の明文化が必要であるが、議員の個別的事情は、法律で定めるべきであるとの意見、緊急事態に本会議の定足数が満たせない場合、例外的にオンライン出席を認めるべきであるとの意見、多数派による立法権の濫用等を防ぐため憲法の条文解釈は厳格にすべきであるとの意見、出産、病気などで物理的出席が困難である場合のオンライン出席は、憲法の出席概念を緩めることなく、制度設計が可能であるとの意見、憲法改正での対応が筋であるが、議院規則改正等で対応すべきであるとの意見があった。

(3)オンライン審議の検討課題
オンライン審議の検討課題としては、なりすまし防止などオンライン出席時の本人性や権能行使の真正性の確保、オンライン出席する議員の自由な意思決定の確保、物理的出席と同程度の双方向性等が確保される仕組み、議長警察権が及ぶ範囲、安定的な通信環境やシステムのセキュリティの確保、通信網が遮断された場合の国会機能の維持についての在り方、憲法第 57 条に定める会議の公開原則の確保や公開の在り方などの指摘があった。

ということで、色々と議論はされています。また、参議院改革協議会では実際にオンラインでの審議も行われているとのことです。私と一緒に参議院で会派を組ませてもらっている渡辺喜美議員の秘書の方によりますと、これは国会閉会中に行われた参議院改革協議会では地元に帰っているなどで国会に出て会議に出るのが難しい国会議員の委員がオンラインでの参加によって会が行われた、とのことです。

とりあえず、まずはガーシーこと東谷義和氏が当選しないと始まらないので、まずはNHK党で1議席、ガーシー当選に向けて頑張っていきます。

あと、参議院改革協議会に関しての参議院議員のSNSコメントをいくつか紹介しておきます。

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