今回は私が時々出演させていただいているインターネット番組、ニッポンジャーナルから。
内容は以下の通り。
「ニッポンジャーナル」2026年6月5日配信(1時間35分)の全体まとめ
司会の山田明氏、コメンテーターの杉田水脈氏(元衆議院議員)、内藤陽介氏(郵便学者)の3名による、動画内のすべてのニュース解説とディスカッションの詳細です。
1. 沖縄・辺野古の移設抗議活動を巡るニュース
① ヘリ基地反対協議会の一部構成団体が解散
辺野古の移設工事に対する抗議船の転覆事故を受け、加盟する500人規模の一部構成団体が総会で解散を決めていたことが判明。
杉田氏: 左翼リベラル系の活動は、実態は小さな団体(今回は12団体)の寄せ集めなのに、あたかも一つの巨大組織に見せかけて世論を誘導するのが常套手段であると指摘。この番組の終了後すぐに沖縄へ飛び、現地で実態を調べてくると話しました。
内藤氏: 事故という不祥事を起こした直後の解散であることから、一般社会の感覚であれば証拠隠滅や責任逃れ(トカゲの尻尾切り)のようであると推測しました。
② 宇佐美芳和さん(当時47歳)が殉職したダンプ事故、抗議女性を書類送検へ
車道に飛び出した70代の抗議女性を制止しようとした警備員の宇佐美芳和(うさみ・よしかず)さんがダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、沖縄県警がこの女性を重過失致死容疑で厳重処分の意見を付けて書類送検する方針を固めました。
杉田氏: 女性側が「自分は被害者、国が殺した」などと主張し、ブログを『フェニックス(不死鳥)市長日記』と称して再び座り込みに戻ると宣言していることに対し、「人の心がない、カルト宗教化している」と激しく批判。一般社会の倫理観が通用しない集団であると述べました。
内藤氏: 防犯カメラの映像という客観的証拠がある以上、この行為は法律上「物理的な当たり屋」と同じ定義であると指摘。彼らの「基地反対」という思想そのものを批判すると「不当な弾圧だ」と言い訳する口実を与えるため、思想の話ではなく、純粋に法治国家として「道路交通法や刑法に違反して人を死なせた」という法律違反の観点から厳格に刑事罰を科すべきだと主張しました。
2. 中国・天安門事件から37年、当局が初の墓参り禁止
中国当局が遺族グループ「天安門 of 母」に対し、初めて6月4日当日の墓参り自体を禁止する通知を出したニュースです。
内藤氏(歴史的背景の解説): 当時の最高指導部(鄧小平ら)は文化大革命で若者(紅衛兵)に吊るし上げられた「被害者世代」であるため、広場に集まる若者の光景に生理的な恐怖(文革のトラウマ)を抱いて武力鎮圧に走った背景を分析。また、当時の日本政府が融和政策をとった背景には、直前に2,800人もの偽装難民(ボートピープル)が漂着しており、中国崩壊による難民激増を恐れた「事なかれ主義」があったと説明しました。中国の政治文化として「追悼」が現政権への不満(反政府デモの火種)に化けることを当局が本能的に恐れているため、先手を打って禁止しているのだと解説しました。
杉田氏: 産経新聞以外の日本の大手メディアは中国への忖度からこの異常な弾圧の実態をほとんど報じないと批判。高市政権が進める経済安全保障(中国依存からの脱却)は大正解であるのに、テレビの知識人たちが的外れな政府批判を繰り返している現状を憂いました。
3. 国際人権NGO「アムネスティ日本」のパワハラ騒動と国連の闇
「アムネスティ・インターナショナル日本」の東京事務所で、事務局長による暴言などのパワハラがあったとして、職員10人中9人が加入する労働組合が更怠を求めているニュースです。
杉田氏: 「人権」を掲げる団体が身内に陰湿なパワハラを働く矛盾を突き、「自分たちの後ろ暗い部分を隠すために大声で人権を叫んでいるのではないか」と批判。さらに、ピースボートや新日本婦人の会、日弁連などの日本の左翼系団体が、昔から国連の「NGO協議資格」を戦略的に取得し、国連の場で「日本は女性差別国だ」などとロビー活動を行って日本政府への是正勧告を出させ、それを日本に持ち帰ってメディアと騒ぐ「マッチポンプ(自作自演)の仕組み」で行政から予算(利権)を引っ張る商売を続けてきたと暴露しました。
内藤氏: これらはリベラル系NGOの万国共通の手口であり、国連の「報道の自由度ランキング」などの格付けも民間投資会社等の主観に過ぎないと指摘。諸外国のように「ああ、また言っているな」と受け流す(無視する)のが大人の対応であり一番の対策であると述べました。
4. 左翼の抗議活動(クレーマー)への対処法(フリートーク)
出演者らが過去の経験(DHCテレビでのスタジオ開設に伴う東急電鉄への抗議や、杉田氏の政務官時代の出来事)を振り返り、左翼団体からの電凸(電話抗議)やFAX、メールなどの嫌がらせに対するノウハウを共有しました。
内藤氏: 彼らの大量の抗議は「出す側のコストはほぼゼロで、受け取る側の企業や役所が過剰にビビって大きなコストを支払わされているだけ」と分析。ヤクザの初期対応や車の煽り運転への対処と同様に、最初から「当社の行為は一切の法令に違反していません」と毅然とピシャリ跳ね返して無視すれば、面倒なことを嫌うクレーマーはそれ以上突っ込んでこないと結論づけました。
山田氏: 一般企業の人たちは免疫がないためパニックになりがちだが、とにかく「最初にくじけない、怖がらない、無視に徹する」ことが最も大切であると番組を締めくくりました。
天安門に関する解説を詳しめに。
共有していただいた動画(1時間35分10秒)のなかで、郵便学者の内藤陽介さんが解説した「天安門事件」に関する内容をまとめました。
内藤さんは、中国当局が遺族への墓参りを初めて禁止したニュースを入り口に、歴史的な背景、当時の指導部の心理、そして当時の日本政府の対応の裏事情まで、独自の視点で深く掘り下げて解説しています。
1. 天安門事件の「発端」と指導部の心理的トラウマ
内藤さんは、天安門事件(第1次・第2次)はどちらも、本来は「指導者の死を悼む追悼活動」が発端だったと指摘します。
第1次天安門事件(1976年): 周恩来の追悼。
第2次天安門事件(1989年): 胡耀邦の追悼。
一見、純粋な追悼や民主化を求める若者の集まりですが、当時の最高指導者・鄧小平をはじめとする長老たちの目には全く違う景色に見えていたと分析します。
彼ら長老たちは、かつて毛沢東が引き起こした「文化大革命(文革)」の際に、若者(紅衛兵)たちに吊るし上げられ、失脚させられた凄惨な過去を持つ「文革の被害者グループ」でした。そのため、天安門広場に何万人もの若者が集まって叫んでいる光景を見た鄧小平らは、純粋な民主化運動としてではなく、あの忌まわしい「文革の暴力の再来」という生理的な恐怖・トラウマを感じ、武力鎮圧という過激な手段に走ってしまった側面があると解説しました。
2. なぜ今、中国当局は「墓参り」すら禁止するのか?
これまで監視付きながらも黙認されていた遺族の墓参りが、なぜ今年から完全禁止になったのかについて、中国や朝鮮半島にある特有の政治文化を挙げて説明しています。
それは、「口で攻撃している表向きの対象と、本当の攻撃対象は一致しない(間接的に批判する)」という文化です。
遺族や庶民が「私たちは純粋にお墓参り(追悼)をしているだけです」と言い張っても、その集まりや感情が、現在の経済悪化や習近平体制への不満の受け皿(反政府デモの火種)に化けることを当局が本能的に恐れているため、先手を打って禁止しているのだと分析しました。
3. 当時の日本政府が中国を甘やかした「難民問題」の裏事情
天安門事件後、国際社会が中国を非難するなかで日本がいち早く経済制裁を解除し、結果として中国を甘やかす(事なかれ主義)ことになった歴史について、内藤さんは当時の日本政府がパニックに陥っていた裏事情を明かしました。
事件直前の1989年5月、ベトナムのボートピープルに偽装した中国人の難民が、一気に2,800人も日本に漂着する事件が起きていました。
当時の外務省や日本政府はこれに大きな衝撃を受け、「もしここで中国政府を国際社会が激しく締め上げて国が完全崩壊したら、何万人、何十万人規模で中国人が日本に押し寄せてくる。そうなったら日本は耐えられない」と本気で恐れてしまった(ビビってしまった)のだそうです。
そのため、中国の体制を安定させ、難民をこれ以上出さないためにソフトランディング(融和政策)を選ぶという選択に傾いたと解説しました。内藤さんは「結局、当時の事なかれ主義(目先の恐怖からの逃避)のツケを、今の日本が払うことになってしまっている」と締めくくっています。
日本国内での国連でスピーチ資格を持つ団体について。
共有していただいた動画(1時間35分10秒)のなかで、杉田水脈氏が自身の国連(ジュネーブ)での活動経験をもとに明かした、「日本国内で国連のスピーチ資格(協議資格)を持つ団体」の正体とその仕組み・実態についての解説をまとめました。
動画内では、単に団体の名前を挙げるだけでなく、それらの団体がどのように国連を利用して日本国内の世論や政策を動かしているのか、その「構造」が詳しく説明されています。
1. 国連でスピーチができる「資格」の仕組み
杉田氏の解説によると、日本の民間団体が国連(女子差別撤廃委員会や人種差別撤廃委員会など)の国際舞台で公式に発言・スピーチを行うためには、「国連の協議資格(ECOSOC資格)」を持った国際NGOである必要があります。
杉田氏が初めて国連で慰安婦問題に関する反論スピーチを行おうとした際、日本国内の保守系の団体を調べたところ、この資格を持つ団体は「一つもなかった」そうです。その一方で、日本国内のいわゆる「左翼リベラル系」の団体は、この国連の仕組みを昔から熟知しており、数多くの団体が戦略的にこの協議資格を取得して国連に入り込んでいると指摘しています。
2. 動画内で具体名が挙げられた主な団体
動画内では、国連の協議資格を持ち、実際に国際舞台で発言力を持っている日本の代表的な団体として、以下の3つが具体的に説明されています。
日弁連(日本弁護士連合会)
日本国内の弁護士全員が加入する組織ですが、国連の協議資格を持つ「でっかい国際NGO」としてジュネーブなどに事務所を置き、国連の動きを逐一把握しながら強い影響力を行使しているとされています。
ピースボート(Peace Boat)
居酒屋のポスター(世界一周船の旅)で一般に広く知られている団体ですが、ただの旅行企画団体ではなく、しっかりと国連の協議資格を持つ「国際NGO」として登録されており、国連の場で発言権を持っています。
新日本婦人の会
杉田氏が国会(内閣委員会)時代に「共産党の夫人部である」と発言して激しい抗議(FAX等)を受けたエピソードとともに紹介された団体です。この団体も国連の協議資格を持つNGOとして登録されています。
3. これら団体が国連で行っている「マッチポンプ(自作自演)」の構造
杉田氏と内藤氏は、これらの団体が国連の資格を利用して日本国内の政策を歪めてきた「30年来の手口」を以下のように暴露・批判しています。
【ステップ1:国連でのロビー活動】 資格を持つ日本の左翼系NGOが国連に出向き、「日本は女性差別がひどい」「夫婦別姓を認めないのは人権侵害だ」と(嘘偽りを交えて)スピーチを行う。 ↓ 【ステップ2:国連からの是正勧告】 日本の実態をよく知らない国連の外国人委員たちは、NGOの主張をそのまま信じ込み、日本政府に対して「是正勧告」を出す。 ↓ 【ステップ3:国内での世論誘導(マッチポンプ)】 NGOが日本に帰国し、身内のメディア(テレビや新聞)を使って「国連から勧告が出た!日本政府は遅れている!国際基準に合わせろ!」と大騒ぎする。 ↓ 【ステップ4:行政予算(利権)の獲得】 この騒ぎを利用して、地方自治体や行政から「男女共同参画」などの名目でNPO/NGOへの予算や事業を引っ張り、組織の資金源(商売)にする。4. コメンテーター(内藤氏)の提言:「完全無視」が正解
この実態に対し、内藤陽介さんは「国連やNGOの格付け・勧告は真に受ける必要がなく、スルー(無視)するのが一番の対策だ」と述べています。
諸外国の政府や国民は、国連から何か言われても「ああ、また言っているな」と受け流しているのが世界標準です。しかし日本政府だけが真面目すぎるあまり、各省庁から大勢の「日本政府代表団」を送り込んで一言一句に大真面目に答弁してしまっているため、結果としてこれら身内の団体の自作自演に付き合わされる形になっていると指摘。ハナから相手にしない(大人の対応をする)ことの重要性を強調しました。
#ニッポンジャーナル
内藤陽介氏解説、トランプにクレイジーと罵倒されたネタニヤフのイスラエルでの立場
後で検索するための心覚えの単語を並べたいのに有料部分なので書けねえだろ
杉田水脈氏「有料部分でないところでやるべきだった」
スタッフはクレイジーだ
(01:58:38)https://t.co/waV631lqCu— 勝田類2 (@OIAMAvpYhJ25899) June 5, 2026
番組内で杉田水脈氏や内藤陽介氏が指摘している「国連を利用した自作自演(マッチポンプ)の構造」は、まさに我が国の行政構造の歪みを象徴しています。一部の民間団体が国連の資格を戦略的に利用し、日本を不当におとしめる勧告を出させ、それを大義名分にして国や地方自治体から「男女共同参画」などの名目で多額の行政予算(公金)を引っ張る。この構造は、単なる言論活動ではなく、形を変えた「公金利権ビジネス」に他なりません。
真面目すぎる日本政府が、法的拘束力のない国連の勧告や民間の格付けにいちいち過剰反応し、大真面目に答弁に追われている姿は、目先の難民問題を恐れて天安門事件への融和政策に逃げた当時の「事なかれ主義」の延長線上にあると言えます。諸外国のように、不当な要求や実態を無視した格付けに対しては「完全無視」を貫く毅然とした態度こそが、無駄な行政コストを削減し、日本人の taxpayer sovereignty(納税者主権)を守るための正解です。
不当な圧力やクレーマーにビビって公金を差し出す行政の悪癖を正し、税金の使途の透明化を徹底させるため、私も引き続き国会の場から行政監視の徹底と、このようなマッチポンプ利権の排除に向けて声を上げ、具体的な行動を続けてまいります。
参考までに、宮部龍彦さんによるIMADRの解説動画を共有します。
【要約】反差別国際運動(IMADR)の実態と国連ロビー活動の闇
視聴者からの「部落解放同盟が『反差別国際運動(IMADR)』を組織し、国連からアイヌや沖縄に関する先住民勧告などを出させて新たな差別を作り出しているのではないか。背景に中・朝・ロの工作があるのでは」という質問に対する解説。
「反差別国際運動(IMADR)」の正体
質問の「解放同盟が国連を利用して差別を作り出している」という指摘は、実態としてほぼその通りである。1988年に設立され、日本共産党との激しい批判キャンペーンや裁判闘争を経て1991年に国連の協議資格(正式な交渉団体)を獲得した。実質的には「解放同盟そのもの」として機能している。
学生インターンを利用したロビー活動の実態
当団体は、人文系の学生向けに「スイス・ジュネーブの国連で活動できる」としてインターンを募集しているが、その活動の実態は、世界平和への貢献などではなく、国連の事務方や権限を持つ人物に食事や休日を利用して接触する「不透明なロビー活動」である。
国連を利用した「マッチポンプ(自作自演)」の構造
選挙で選ばれたわけでもない民間NGO(解放同盟)が、国連の事務方に「日本にはアイヌ、沖縄、部落などの差別がある」と吹き込み、民主主義的な手続きを経ずに日本政府への「勧告」を出させる。この国連の権威付けを利用してマスメディアが騒ぎ、国内政治を動かしていくという、極めて非民主的なプロセスが存在する。
背後にある資金・工作・SNS世論誘導
インターンへ行く学生の資金は解放同盟から出ているため、実質的な操り人形となっている。また、国連は人権侵害や一党独裁の国であっても平等に扱われるため「独裁者のサロン」と揶揄される側面があり、不透明なお金や賄賂の存在も疑われる。当団体は2015年時点でSNS(Twitter)を用いた世論誘導・トレンド工作の呼びかけを行っており、ネット上の不自然なトレンドや中・朝・ロなどによる関与・工作活動の一環と考えるのが自然である。


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「绝密档案:六四事件中的抗命将军徐勤先,坐牢五年,无怨无悔」のYouTube動画の要約
2025年に天安門事件に際し、天安門広場への出動を拒否した第38軍の最高指揮官(軍長)であった徐勤先の軍事法廷の映像が流出していました。(YouTubeで視聴可能)、
それらの背景を解説した二爷故事というYouTubeチャンネルの動画を要約してみました。
発信者の二爷故事のプロフィールは元刑事、後に反体制派。10回にわたり事情聴取を受け、2度の家宅捜索を受けた。独学の歴史家であり、頑固な読書家。ペンネーム「二大爺」による一連の記事の著者。現在は米国在住とある。
反体制派の名乗っているが、バックに国内に反習近平の有力者がいる可能性もあるので参考程度に。(中国の政治感覚って一筋縄じゃいかないイメージしかない)
六四天安門事件における徐勤先将軍の抗命事件とその歴史的位相
1. 序論および歴史的背景
1989年4月、元総書記・胡耀邦の急逝を契機として中国全土に広がった民主化要求運動(学潮)は、同年5月中旬に北京で最高潮に達しました。中国共産党(以下、中共)高層部では、対話による解決を模索する改革派(趙紫陽総書記ら)と、武力による強硬鎮圧を主張する元老派(鄧小平、陳雲ら)の間で激しい路線対立が生じていました。
同年5月19日、鄧小平ら元老は趙紫陽の失脚と武力解決を決定し、翌20日に李鵬総理が戒厳令を発布。全国5大軍区から14の集団軍(約25万人)が北京へ招集されました。その動員リストの筆頭に挙げられていたのが、北京衛戍の中核であり、精鋭中の精鋭と謳われた陸軍第38集団軍でした。
2. 中心人物のプロファイル:徐勤先少将
第38軍の最高指揮官(軍長)であった徐勤先(1935〜2021)は、当時の多くの将領とは一線を画す特異な経歴と内面を持っていました。
出自と軍歴: 山東省の貧困層(無産階級)の出身。15歳で朝鮮戦争に志願し、猛烈な覚悟を示すため「血書」を書いて従軍を認められた経歴を持ちます。その後、装甲兵科の歩兵師団長を経て、1987年に少将・第38軍長に昇進しました。民間では大将の息子という噂もありましたが、実際は叩き上げの兵士でした。
知性的特異性: 小学校を中途退学したものの、軍内で猛烈に読書を重ねた「儒将(教養ある将軍)」でした。1980年代に流行した先鋒派の詩歌を好むなど、盲目的な命令受領者ではなく、物事を深く思考する近代的軍人としての素養を備えていました。
鄧小平との関係: 1981年に鄧小平が軍権掌握のために張家口で行った史上最大規模の軍事演習において、徐の指揮する部隊が全軍トップの評価を受けました。徐勤先の軍長抜擢は、鄧小平自身の強い引き立て(信任)によるものでした。
3. 「抗命(命令拒否)」事件の顛末
1989年5月中旬、徐勤先は腎結石のため北京の第301病院に入院していました。病院は西長安街(天安門広場へ続く大通り)に位置しており、彼は市民や学生の運動を間近で目撃する証人でもありました。
① 口頭命令の拒絶
5月17日、北京軍区副司令官の李来柱が病院を訪れ、第38軍を北京に入城させ戒厳任務に就かせる旨を「口頭」で通達しました。これに対し、徐勤先は以下の論理で即座に拒絶しました。
「現在のような非戦時において、口頭命令は執行できない。書面による正式な命令(調兵令)が必要である」
② 制度的・政治的背景
中共の軍事制度(軍委主席責任制)において、軍隊の跨区域移動には軍委主席(鄧小平)の署名、および副主席の副署を経た総参謀部からの正式な書面命令が不可欠です。
しかし当時、この調兵は中央政治局や、軍委第一副主席であった趙紫陽を完全にバイパスして元老たちが私的に決定したものであったため、鄧小平らは当初、正式な手続きを回避し口頭で伝達しようとしていました(※のちに楊尚坤らの要求により鄧小平の署名がなされます)。徐勤先は、この手続きの不透明さが「国法および党規」に反していること、そして任務の本質が人民の鎮圧であることを看破していました。
③ 歴史的覚悟の言説
命令拒否の際、徐勤先が周囲や上層部に放った言葉は、彼の強い倫理観を示しています。
「このような任務は、一時的に手柄になるかもしれないが、歴史の罪人になる可能性がある。中央軍委は私を軍長に任命することも罷免することもできるが、この命令だけは執行できない。首をはねられようとも、歴史の罪人には絶対にならない」
(秘密裁判の録音より)「軍隊を動かすような大事は全国人民代表大会(人大)で議論すべきだ。党の名義で(人民への武力行使を)発布するのは不適切であり、歴史の検証に耐えうるものでなければならない」
4. 組織的制裁と第38軍の「血の粛清」
抗命の当日午後、総政治部保衛部により徐勤先は即座に指揮権を剥奪され、拘束されました。第38軍の指揮は政衛の王福義らに交代。
皮肉にも、最高指揮官が「反革命」として更迭された第38軍の内部では、連座や粛清を恐れる他の将領たちが過剰な忠誠競争へと駆り立てられました。結果として、天安門広場の武力清場(鎮圧作戦)に投入された主要4部隊(第38、39、54、15空降軍)の中で、第38軍は最も過激かつ凄惨な発砲・鎮圧を行い、最も多くの流血を引き起こした部隊となりました。事後、作戦を指揮した王福義らは中将への昇進など論功行賞に預かりました。
5. 秘密軍事裁判と晩年
2025年11月にネット上に流出した機密映像(1990年3月17日撮影、約6時間に及ぶ北京軍区軍事法廷の記録)により、裁判の詳細が明らかになりました。
判決: 徐勤先は党籍を剥奪され、「戒厳命令違抗罪」により有期徒刑5年を言い渡され、秦城監獄に収監されました。
出所後: 河北省石家荘に軟禁(副軍級待遇の枠組みながら厳重監視)されました。
後悔の念: 2011年、元毛沢東秘書・李鋭の自宅を訪れた際、海外メディアの突撃取材に対し「やったことに後悔はない。あれは政治問題であり、武力ではなく対話で解決すべきだった」と語っています。2021年1月8日、86歳で死去。
6. 本事件における他部隊の「消極的抵抗」との比較
六四事件における軍の反発は、徐勤先個人の孤立した事例ではありませんでした。
第39軍116師(師長・許峰): 実弾を支給されながらも無線故障を偽装し、入城を故意に遅延させて鎮圧への参加を回避(のちに更迭)。
第28軍(軍長・何燕然): 木樨地(もくせいち)にて、前夜の虐殺を知った市民から進軍を阻まれた際、戒厳総指揮部からのヘリコプターによる「発砲してでも進め」という命令を完全に無視。軍車が群衆に焼かれても一発も発砲せず、午後5時に部隊を撤退させた(のちに軍長・政委ともに降格処分)。
これらの事実から、強力な国家暴力装置(解放軍)の内部であっても、良知に基づく組織的抵抗やサボタージュが広範に存在していたことが証明されます。
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ネットでは徐勤先を手放しで英雄視する声もあるが、個人的には軍内部がどうなっていたかも含めてフラットに評価すべきだと思いました。軍事法廷の動画が流出していていたこと自体、中国内部における現体制への反発などの政治的メッセージ(思想戦)だと考えるべきでしょう。
杉田水脈さんと藤木俊一さんが一緒に国連参加。その時のエピソードです。
・杉田さんは英語が苦手で特訓したとのこと。ど根性だった(ちなみにフランス語は得意)。
・国連での左翼活動を知る(元)国会議員は彼女一人。だから左翼の攻撃は執拗だったのではないか。
以下ちょっとずれたところ
・左翼活動家が従軍慰安婦を国連で発言するもいまいちパッとしなかったが、「性奴隷」と名付けた途端に取り上げられるようになった。欧米では奴隷という言葉に敏感だからか?
・国連での発言は国内で解決できないことを取り上げる場なので、むやみに左翼を取り上げると出禁になる。
・藤木俊一さんは国連へ5,60回行かれているとのこと。
・中国が各国のNGOの資格を買収し発言力を高めている。